おまけvol.3「路上詩集売りマン」
路上で恥ずかしげもなく朗読した
「幻」の詩をここで限定公開しちゃいます・・・
では・・・
「幻想」
静寂の夜が明ける頃
空は
ゆっくりと青ざめ
やがて
細かい雲が
白く一面を覆ってゆく。
籠の中の鳥達が
鳴き続けている。
大いなる自由を求めて。
緑の中に息づく花達は
自由に大気を吸いこんでいる。
そびえ立つ山の谷間に
懐かしい小さな牧場が見える。
・・・しかし次の瞬間
私の瞳に映っていた
これらの色彩は
跡形もなく
消え去った。
静寂の夜。
青ざめた空。
細かい雲。
籠の中の鳥達。
緑に息づく花達。
山の谷間の小さな牧場。
それら全てが。
◆
「美しい夜」
神々しい夜-
賛嘆に息をひそめる。
静かで心澄みわたる夜-
美しい夜。
ブッダの様に
静まっている。
太陽は沈んでいった。
穏やかな天空を
海上に残して。
神から遠く離れている
少女たち。
美しい少女たち。
アブラハムの胸で
眠りたがっている。
静かで心澄みわたる夜-
美しい夜。
神と共に過ごす
夜。
◆
「道」
道とは一体
どのようなものであろう。
混沌とした存在感
とでも
言うべきだろうか。
道は
天と
地と
私達を
頂点から包み込む。
だが
どうしたものか。
道は
その本当の存在理由を
決して
私達に明かさないのだ。
ただ
ただ
無音。
無形。
無為。
無窮。
無始。
だが
これだけはわかる。
道は
私達にとって
無価の宝。