どうも、ハイレゾ音楽制作ユニットBeagle Kickの総合Pをやっております橋爪です。
フュージョンやニューエイジを中心に生演奏特盛りでM3や配信サイトで頒布中です。
最新作は、アナログシンセとギターをフューチャーしました。
・ROUTE357(200円 税抜き)
http://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ179309.html
ときどきフリーで音声関係の音響エンジニアをやってます。
WEBラジオや公開録音・トークライブなどで活動させてもらっています。
オーディオライターとして活動を始めました。
直近ではこちらです。
音楽出版社刊の「CDジャーナル 2016年7月号」にてディナウディオの新製品を紹介しました。
音楽出版社刊の「スピーカーブック2016」でワイヤレススピーカー特集ほかを担当しました。
アコースティックラボ主催のオーディオフォーラム番外編2にてレポート執筆しました。
テーマは「マンションのホームシアターには防音は必要か?」
「ガルパンはいいぞ。」
私が言わなくても、既に多くの方に認められている大ヒットアニメ、ガールズ&パンツァー。
戦車を使った武道。女子高生。パンチラ無し。人が死なない。
舞台となった実在の町とコラボして大成功。
ガールズ&パンツァーは、作品としての面白さに加えて、戦車プラモがヒットしたり、ハイレゾ音源がバカ売れしたり、独自の音響調整をして劇場上映したりと様々な分野で話題に事欠きません。
今回紹介するのは、劇場上映。
BDが5月末に発売されて約一月経っているのですが、実は私、先日また劇場へ足を運びました。
場所はイオンシネマ幕張新都心。
なぜ、手元にBDがあるのにわざわざ見にいったのか。
いったい従来の劇場上映とは何が違うのか?
それは以下の記事をぜひお読み下さい。
・異例のロングランを続ける「ガールズ&パンツァー 劇場版」のヒットの理由とは?
https://akiba-souken.com/article/27128/
要約すると、劇場と音響スタッフが共同で音作りをした特別上映がヒットしたことで、
音響監督が各地の劇場に足を運ぶようになり、その最大級(?)企画として9.1ch上映が実現したということになります。
(音響だけではなく、体験型となる4DX版の上映も実現した)
イオンシネマ幕張新都心は、ULTIRAというプレミアスクリーンを搭載する映画館。
ざっくり説明すると、画面がデカい!音がクリア!ドルビーアトモス対応!
映画の世界にドップリと浸れる贅沢なスクリーンなのです。(詳しくはこちら)
ガルパン劇場版は、ドルビーサラウンドによるアップミックスをリアルタイムで行ない、さらに岩浪監督監修による細かな音響調整を反映してスピーカーから出力されているそうです。
詳しくはぜひ野村ケンジさんレポートによる記事をご覧下さい。
普通にドルビーサラウンドのデコードを通すだけなら、自宅にアトモス対応のAVアンプを導入して適切な数のスピーカーを可能な限り揃え、BD版を鑑賞すれば可能です。
BD版の5.1chはドルビーサラウンドモードを選ぶことで、全スピーカーを使ったマルチチャンネルとして楽しめるのです。
しかし、chごとの音量調整や低音増強、セリフを聴きとりやすくするためのイコライザー処理など監督自らのディリクション&調整による一手間が加わり、ここでしか聴けないプレミアムな音響になっているとあれば行くしかありません!
まだ現時点で上映は続行しているため、ぜひスケジュールを調べて足を運んでみて下さい。
遠方の方も交通費を掛ける価値がある……!驚きと感動のULTIRAセンシャラウンド/9.1ch上映!
以下に私のインプレッションをお届けします。
※以下は文字量が膨大になるため「である調」で書いております。
・ULTIRAスクリーンについて
→横幅の広いスクリーンは他にもあるが、高さ方向を重視したスクリーンは迫力が違う。
目の前全部スクリーンになる臨場感。戦車アップの下から舐めるようなカットは踏みつぶされるような緊張感が味わえる。
ビビットかつ高精細&高コントラスト、明るくハッキリとしているが決してまぶしくはない。
・劇場音響設備について
→音像がとてもクリア。歪みも少ない。
音のディテールがハッキリと描かれ、今まで気づかなかった効果音が聴こえる。
音数が多いシーンでも混濁が少ない。適切に整理されており音量が大きくてもうるさく感じない。
・音響監督による独自の音響調整について
→パワフルでエキサイティングな低音。まるで気分はディスコ!(行ったことないけど)
戦車戦のみならず、BGMの低音成分もLFEに割り当てている帯域はマシマシ状態!
音の波動が押し寄せ、地鳴りに近いものを体感。シーンによっては椅子が震える有様。
スリルと臨場感は格段にアップし、多用される戦車長席のアングルはまるで戦場カメラマンの気分!ちょっと怖いくらいだ。
同時上映の「これが本当のアンツィオ戦です!」はテレビ向けの音作りがされているせいか、音声のコンプレッションがきつめになっており、音圧が全体的に高く少々疲れてしまった。
劇場版になると広大なダイナミクスが確保されたことでセリフもナチュラルに効果音もメリハリが効いて聴きやすくなった。
なお、天井スピーカーは過度な主張をしていない。
ドルビーサラウンドのアップミックスが非常に優秀な証拠だ。
最後の味付け程度の鳴り方であるが、包まれ感やサラウンドの繋がりの良さは確実に天井スピーカーがある故の効果だと思った。
まさに音のプラネタリウムと言って差し支えないだろう。
人が死なない“競技としての戦車戦”を最高のリアリティーで楽しめる極上の空間。
ULTIRAセンシャラウンド/9.1chは、BDを持っていても、ご家庭にホームシアターを設けていても、行く価値がある特別上映だと思った。
岩浪監督がこの劇場ならこの音で楽しんで欲しい!と、徹底してこだわった結果を確認に行くだけでも楽しいではないか。
近県のガルパンおじさんはもちろん、ガルパンお兄さん&お姉さんもぜひ足を運んで欲しい。
最後に少々技術的な説明を。
AVアンプには従来から2chソースを5.1chや6.1ch、7.1chにアップミックスする機能(サウンドモード)が備わっていた。それらは5.1chソースに適用してサラウンドを拡張することもできた。
ドルビーアトモスやDTS:Xが発表され対応AVアンプが登場したことで、それらは「ドルビーサラウンド」や「Neural:X」といったサウンドモードに変っていった。
今回話題に上がった「ドルビーサラウンド」は従来のサウンドモードよりも遙かに複雑な演算を行い違和感の少ないアップミックスを可能にしている。
2chソースに適用すると、『元々マルチチャンネルだったのでは?』と思うくらい自然な音場を体験できる。
そのため、「アップミックス」という言葉に不安を覚えるネイティブ再生原理主義の方もどうか騙されたと思って観に行って頂きたい。
例えばこの記事は詳しい解説が載っている。
・アトモス導入の思わぬ副産物、ドルビーサラウンドを活用する
http://www.stereosound.co.jp/column/from_inside/article/2015/06/11/38450.html
(以下、アキバ総研の記事より引用)
■岩浪音響監督 調整・監修 【幕張新都心 ULTIRAセンシャラウンド/9.1ch】にて上映!
『二本立て/ガルパン劇場版・これが本当のアンツィオ戦です!』(175分)
6/11(土)~30(木)の期間限定で上映 【鑑賞料金】 3,000円均一

【上映時間】
■6/11(土)~16(木) ①11:45~ ②17:20~ ③20:35~
■6/17(金) 19:30~
■6/18(土)・24(金) 18:30~
■6/19(日)~23(木) ①11:55~ ②15:10~ ③18:25~
※6/25(土)~30(木)の上映時間は6/21(火)以降、劇場までお問い合わせ下さい。
『ガールズ&パンツァーTVシリーズ全12話一挙上映!』(325分)
■6/17(金)・18(土)・24(金)・25(土)・30(木)の5日間上映 【鑑賞料金】 2,500円均一

【上映時間】
■6/17(金) 13:00~
■6/18(土)・24(金) 11:55~
※6/25(土)・30(木)の上映時間は6/21(火)以降、劇場までお問い合わせ下さい。
イオンシネマ幕張新都心
〒261‐8535千葉県千葉市美浜区豊砂1-1
イオンモール幕張新都心 グランドモール3階
TEL:043‐213‐3500
フュージョンやニューエイジを中心に生演奏特盛りでM3や配信サイトで頒布中です。
最新作は、アナログシンセとギターをフューチャーしました。
・ROUTE357(200円 税抜き)
http://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ179309.html
ときどきフリーで音声関係の音響エンジニアをやってます。
WEBラジオや公開録音・トークライブなどで活動させてもらっています。
オーディオライターとして活動を始めました。
直近ではこちらです。
音楽出版社刊の「CDジャーナル 2016年7月号」にてディナウディオの新製品を紹介しました。
音楽出版社刊の「スピーカーブック2016」でワイヤレススピーカー特集ほかを担当しました。
アコースティックラボ主催のオーディオフォーラム番外編2にてレポート執筆しました。
テーマは「マンションのホームシアターには防音は必要か?」
「ガルパンはいいぞ。」
私が言わなくても、既に多くの方に認められている大ヒットアニメ、ガールズ&パンツァー。
戦車を使った武道。女子高生。パンチラ無し。人が死なない。
舞台となった実在の町とコラボして大成功。
ガールズ&パンツァーは、作品としての面白さに加えて、戦車プラモがヒットしたり、ハイレゾ音源がバカ売れしたり、独自の音響調整をして劇場上映したりと様々な分野で話題に事欠きません。
今回紹介するのは、劇場上映。
BDが5月末に発売されて約一月経っているのですが、実は私、先日また劇場へ足を運びました。
場所はイオンシネマ幕張新都心。
なぜ、手元にBDがあるのにわざわざ見にいったのか。
いったい従来の劇場上映とは何が違うのか?
それは以下の記事をぜひお読み下さい。
・異例のロングランを続ける「ガールズ&パンツァー 劇場版」のヒットの理由とは?
https://akiba-souken.com/article/27128/
要約すると、劇場と音響スタッフが共同で音作りをした特別上映がヒットしたことで、
音響監督が各地の劇場に足を運ぶようになり、その最大級(?)企画として9.1ch上映が実現したということになります。
(音響だけではなく、体験型となる4DX版の上映も実現した)
イオンシネマ幕張新都心は、ULTIRAというプレミアスクリーンを搭載する映画館。
ざっくり説明すると、画面がデカい!音がクリア!ドルビーアトモス対応!
映画の世界にドップリと浸れる贅沢なスクリーンなのです。(詳しくはこちら)
ガルパン劇場版は、ドルビーサラウンドによるアップミックスをリアルタイムで行ない、さらに岩浪監督監修による細かな音響調整を反映してスピーカーから出力されているそうです。
詳しくはぜひ野村ケンジさんレポートによる記事をご覧下さい。
普通にドルビーサラウンドのデコードを通すだけなら、自宅にアトモス対応のAVアンプを導入して適切な数のスピーカーを可能な限り揃え、BD版を鑑賞すれば可能です。
BD版の5.1chはドルビーサラウンドモードを選ぶことで、全スピーカーを使ったマルチチャンネルとして楽しめるのです。
しかし、chごとの音量調整や低音増強、セリフを聴きとりやすくするためのイコライザー処理など監督自らのディリクション&調整による一手間が加わり、ここでしか聴けないプレミアムな音響になっているとあれば行くしかありません!
まだ現時点で上映は続行しているため、ぜひスケジュールを調べて足を運んでみて下さい。
遠方の方も交通費を掛ける価値がある……!驚きと感動のULTIRAセンシャラウンド/9.1ch上映!
以下に私のインプレッションをお届けします。
※以下は文字量が膨大になるため「である調」で書いております。
・ULTIRAスクリーンについて
→横幅の広いスクリーンは他にもあるが、高さ方向を重視したスクリーンは迫力が違う。
目の前全部スクリーンになる臨場感。戦車アップの下から舐めるようなカットは踏みつぶされるような緊張感が味わえる。
ビビットかつ高精細&高コントラスト、明るくハッキリとしているが決してまぶしくはない。
・劇場音響設備について
→音像がとてもクリア。歪みも少ない。
音のディテールがハッキリと描かれ、今まで気づかなかった効果音が聴こえる。
音数が多いシーンでも混濁が少ない。適切に整理されており音量が大きくてもうるさく感じない。
・音響監督による独自の音響調整について
→パワフルでエキサイティングな低音。まるで気分はディスコ!(行ったことないけど)
戦車戦のみならず、BGMの低音成分もLFEに割り当てている帯域はマシマシ状態!
音の波動が押し寄せ、地鳴りに近いものを体感。シーンによっては椅子が震える有様。
スリルと臨場感は格段にアップし、多用される戦車長席のアングルはまるで戦場カメラマンの気分!ちょっと怖いくらいだ。
同時上映の「これが本当のアンツィオ戦です!」はテレビ向けの音作りがされているせいか、音声のコンプレッションがきつめになっており、音圧が全体的に高く少々疲れてしまった。
劇場版になると広大なダイナミクスが確保されたことでセリフもナチュラルに効果音もメリハリが効いて聴きやすくなった。
なお、天井スピーカーは過度な主張をしていない。
ドルビーサラウンドのアップミックスが非常に優秀な証拠だ。
最後の味付け程度の鳴り方であるが、包まれ感やサラウンドの繋がりの良さは確実に天井スピーカーがある故の効果だと思った。
まさに音のプラネタリウムと言って差し支えないだろう。
人が死なない“競技としての戦車戦”を最高のリアリティーで楽しめる極上の空間。
ULTIRAセンシャラウンド/9.1chは、BDを持っていても、ご家庭にホームシアターを設けていても、行く価値がある特別上映だと思った。
岩浪監督がこの劇場ならこの音で楽しんで欲しい!と、徹底してこだわった結果を確認に行くだけでも楽しいではないか。
近県のガルパンおじさんはもちろん、ガルパンお兄さん&お姉さんもぜひ足を運んで欲しい。
最後に少々技術的な説明を。
AVアンプには従来から2chソースを5.1chや6.1ch、7.1chにアップミックスする機能(サウンドモード)が備わっていた。それらは5.1chソースに適用してサラウンドを拡張することもできた。
ドルビーアトモスやDTS:Xが発表され対応AVアンプが登場したことで、それらは「ドルビーサラウンド」や「Neural:X」といったサウンドモードに変っていった。
今回話題に上がった「ドルビーサラウンド」は従来のサウンドモードよりも遙かに複雑な演算を行い違和感の少ないアップミックスを可能にしている。
2chソースに適用すると、『元々マルチチャンネルだったのでは?』と思うくらい自然な音場を体験できる。
そのため、「アップミックス」という言葉に不安を覚えるネイティブ再生原理主義の方もどうか騙されたと思って観に行って頂きたい。
例えばこの記事は詳しい解説が載っている。
・アトモス導入の思わぬ副産物、ドルビーサラウンドを活用する
http://www.stereosound.co.jp/column/from_inside/article/2015/06/11/38450.html
(以下、アキバ総研の記事より引用)
■岩浪音響監督 調整・監修 【幕張新都心 ULTIRAセンシャラウンド/9.1ch】にて上映!
『二本立て/ガルパン劇場版・これが本当のアンツィオ戦です!』(175分)
6/11(土)~30(木)の期間限定で上映 【鑑賞料金】 3,000円均一

【上映時間】
■6/11(土)~16(木) ①11:45~ ②17:20~ ③20:35~
■6/17(金) 19:30~
■6/18(土)・24(金) 18:30~
■6/19(日)~23(木) ①11:55~ ②15:10~ ③18:25~
※6/25(土)~30(木)の上映時間は6/21(火)以降、劇場までお問い合わせ下さい。
『ガールズ&パンツァーTVシリーズ全12話一挙上映!』(325分)
■6/17(金)・18(土)・24(金)・25(土)・30(木)の5日間上映 【鑑賞料金】 2,500円均一

【上映時間】
■6/17(金) 13:00~
■6/18(土)・24(金) 11:55~
※6/25(土)・30(木)の上映時間は6/21(火)以降、劇場までお問い合わせ下さい。
イオンシネマ幕張新都心
〒261‐8535千葉県千葉市美浜区豊砂1-1
イオンモール幕張新都心 グランドモール3階
TEL:043‐213‐3500