『南湯』
練馬区栄町19-5
03-3991-3424
16時~23時40分
土休
新桜台駅歩1分


江古田駅の方から住宅街の中をくねくね歩いて行ったらちょっと迷った。俺は普段ネットに繋がるモノを持ち歩いていないので、銭湯を探す時はいつも銭湯マップだけを頼りに歩いている。だから感覚だけで行くのだが、そのせいか、たまに方向を見失う。
でも、約1400キロ歩いた遍路の時も、一人で海外に行ってふらふら歩き回った時も、地図と感覚だけでやってこれたから、方向感覚は結構いい部類だろう、と思う。わりと自信を持っている。。。

話がずれた。
さて、南湯。
女湯はわからないが男湯は、のれんをくぐるとすぐ右手に、縦に細長いガラス窓があり、そこから、丸い池がある坪庭が見える。進行方向は左なので、その窓を背にして脱衣所に入って行くわけだが、何気なくチラッと見えたその庭が、なんだか後を引く。あれは演出なんだろうか。
進んだ脱衣所からも当然その庭は見えるのだけれども、先の印象のせいか、とても趣のある庭に思えた。そんなふうに感じたのは俺だけだろうか。

浴場は左端に、バイブラ風呂とジェットが吹き出す座風呂があり、真ん中から右端までの広いスペースがカラン。前から見ると漢字の「二」のような形で、横に並んでいる。更に、右奥の端っこ、角に薬湯がポツンとあるのだが、そのあまりの“ポツン”ぶりに、初め俺はそれに気がつかなかった。気づいた時には、
『あれ、あんなとこにも風呂あるよ』って思ったくらい。中々面白い造りである。
建物を見た時の印象をはるかに越えて、中、浴場は明るく、更に、とても広く感じる。だから風呂につかっていると、気持ちが穏やかに、広ーくなる。

全体が、昔から続くいわゆるTHE・銭湯って雰囲気で、俺が好きなタイプだ。


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