この浜を、歩きました。
端から、端まで・・・。
遠いあの秋の日に・・。
何を、どう生きたらいいのか、答えの出ぬままに、
この旅、終えたら、
試練を受け容れようと・・。
何かが、変わるわけでもないけれど、
この美しい浜を、心に宿して、
今の自分を受け容れて、明日を生きていこうと・・。
戻り打ち。
行きで忘れた杖を
またこの浜で、拾えたのだから・・。
遠いあの秋の日に・・、
あの足摺のあの白い浜と、あの日のことが、
そして、
何だ! ここにあったのか!! と、
忘れ物が出てきたときの、あの感覚が・・・。