当たるも八卦、当たらぬも八卦。
占い師がいう。
「お前さんところの裏に、大木があるだろう!」
それが、何か?
でもその大木が無いから、
「そのような物、おまへん!」
と答えたら、この占い師、何と言うたと思う?
「おおぉ、無くて幸い!!」
この占い師、旨い。ちゃんと逃げ場が用意してある。
もともと人生すべて、そう思い通りにはいかない。
下手すると、想定外の連続だ。
昔、鳳鳳印という高島易の本暦があって、それが好きだった。
その文章がよく練られていて、
曰く意味ありげに、読み手によっては、どうにでもとれる。
今日再不来 (今日という日は二度とは戻ってこない)
人生のアンコールは望み難し。
若きとて 末を永きと 思うなよ 無常の風は 時を嫌わず
常が無い。だから無常。
数年に一度の大寒波。
早朝、小雪がちらついていて、路面も濡れている。
行く先々に凍結あるやも知れず、常識的には今年の御来光、アウト。
折角用意万端整えたからには、
駄目で元々、それを押して出掛けてみることにした。
前途に何が起こるかは、誰にも分からない。
小一時間、用心して車を走らせたら、出遅れた。
こりゃ、駄目だと思ったら、雲が日の出の邪魔をする。
しめたとばかり必死に登っていると、突然の尿意。
時間が無い。こりゃ、マズイ!!
もう間に合わない。もう常識的には無理の無理。
今年の御来光は、ギブアップ!!
もう日の出寸前、それを我を忘れて無我夢中に登った。
どこに忘れたか、その尿意。
御来光!! 念願叶って、また蘇ってきた爆発寸前のその尿意。
『腹を括って、往け!! 腹に一物、背に荷物』
とは、旨く言ったものだ。
今年の我が運勢!! (笑)