愛媛・香川旅行14 本島 - サイクリング | 旅中毒

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バックパックと少しのお金とパスポートがあればいい。行けば行くほど行きたい場所が増え、人生狂って後悔なし!

2016/5/7

 

さて、東から北上して一周していきます。瀬戸大橋がきれいに見えますね。

 

さっきまでは海沿いの平地だったのですが、道が海から離れて山の中へ… つまり坂を上る。

 

そしてまた海岸に降りてきました。確かここは屋釜地区だな。

 

この↑右側の写真の奥にのぼりが立ってるのわかります? 「ゆうパック」と書いてあるの。小さな商店です。ここで郵便も出せるらしい。本島にはスーパーマーケットやコンビニはなく、こういう小さな商店が5軒あるんだって。中にアイスクリームのケースがあるのが見えました。入ってみたら良かったな。なんだか、あまりにも生活を覗き見して回っている感がして、気が引けて。

 

本島の人口は、平成27年の国税調査によると374人。小学校が1つ、中学校が1つあるけど、先生は四国本土から船で通勤するらしいし、本島住民も本土までお買い物に行くのかな?

 

集落ごとに墓地があるみたい。何度も、こういうオープンな感じのお墓がありました。墓石がなくて、石で囲ったお墓もある。こういう風習なのかな。写真を撮って載せるのはどうかという気もしたのですが、お墓は文化だなとつくづく思ったので…。

 

さて、北の海岸線(たまに内陸部)を走っていったのでございますが… ございますが… 思っていたより距離があり、途中で不安になってきました。私、正しい方向に進んでるんだろうな? 迷いようもないって気はするけど…。

 

民家がある場所なら「すみませーん」と聞きに行けますが、不安が最高潮に達したのは内陸の畑に囲まれた場所でして。走りながら何か標識はないかと探しますが、何も出てこない。いっそ引き返そうかとまで思った時、車が通りかかりました! 必死に手を振って停まってもらい、「福田ってこっちでいいんですか!?」と尋ねると、はい、合ってました…。だって迷うほど道がないんだもの。ハンガリーのツァーク村に行った時にもこんなんだったな私。畑の中の一本道で迷いようもないのに一人で勝手に怖がってた。


さて、西の端まで来て道が南下を始める(標識がありますw)。しばらく行くと、こんなのが出てきた!

 

1979年に廃校になった旧本島小学校西分校。荒廃していたのを、映画「機関車先生」のロケに使うため修復したそうです。映画、坂口の息子が主演だし見てみなきゃと思いながら、まだ見てないや。

 

教室内に、映画の小道具であろう「ろうかをはしらない」なる貼り紙があったけど、ここ、廊下ないじゃん。あえて言えばこの軒下かな?

 

ごく最近、観光客に対し、建物が老朽化しているのでと注意が促されていました。手入れはしているようですけどね。教室のお向かいの建物(たぶん体育館兼講堂)は倉庫になっていて、中がボロボロでした。他にも、先生の宿舎か何かだったのか、小さな建物があって、かなり朽ちていました。40年近くも経てば仕方ないね…。

 

シャワーがあるところが海沿いの学校らしいなあと思いましたわ。

 

 

走っていると、道端にこんな風にお地蔵様(?)がよく出てきます。左側のは岩に彫ってあるんですが、見えますでしょうか。アップにして切り取るとこの雰囲気が伝わらないし~。

 

ここまで来たらかなり南まで下がってきたぞ。夫婦蔵と呼ばれる蔵です。ニックネームの由来は見ての通り、仲良く2つ並んでくっついてるから。

 

このまま海岸沿いを走っていけばいいのね。

 

なんて、甘い考えでした。またしても山の上へ。

 

ここも岩に彫り付けた仏様が。本島霊場第十八番札所、ゆるぎ岩観音です。今は過疎の島ですが昔は非常に栄えていましたから、寺社の数も多いし(今回ほとんど行けていない)、こうしてあちこちに仏様が出現する。ベンチがあったけど、座ったら蚊が来襲しそうだったので10円だけお供えして早々に退散。

 

いい眺めでしょ。つまりそれだけ上ってきたのだ。この時すでに17時15分くらいで夕方の日差し。

 

上の左の写真に、洲が出てるの、わかりますかしら。これは「園の洲」と呼ばれる、大潮の時に2~3時間だけ出現する砂浜。名前の由来は、約350年前の代官の娘さん。代官があまりにも年貢を厳しく取り立てたため、里人が代官をこの洲におびき出し、置き去りにして溺死させたんだそうです。それを悲しんだ娘のお園が、洲が見える崖から身を投げて死んだそうな。(悪役の娘では、あんまりいい話じゃないな…)

 

とか何とか色んなものを見ながらヒィヒィと自転車をこいでおりますと、かっこいいスポーツバイクに乗ったサイクリストが2人、「こんにちはー」と声をかけてくれながら、颯爽と駆け抜けていきました。パワーが違う…。人も、自転車も…。ママチャリでヨロヨロ走ってる私にも一応声をかけていってくれるなんて、紳士ですな…。(後ろから自転車が来てるよという合図かも)

 

やっと小坂港が見えてきたよ! 人里だ! あとは港沿いの平坦な道だけだ!

 

何とか、自転車貸し出し所が閉まる10分前に戻ってこれました! 最後の方、ちょっと焦っちゃったよ。

 

こんな感じでした。


本島、6時間半あれば余裕かと思ったけど全っ然!足りない! ああ、また来なくちゃ。笠島みたいに古くなくても、年代物の民家がいっぱいあったし、素敵な路地もたくさんあった。せめて2泊してゆっくり回りたい。民宿もあることですし。次は内陸のお寺や集落を見て回りたいな。

 

さて、帰りはフェリーではなく小さな客船です。正に「瀬戸は日暮れて夕波小波」。(最初湯波コナミ、次は優菜美古奈美と出たわ。この歌、古すぎましたかね…)

 

 

さてさて、今日という日ははまだ終わっていない。

 

丸亀駅から「瀬戸は日暮れて♪」のメロディと共に送り出され高松までやってまいりまして。今回の四国旅行を計画し始めた時から必ず行くと決めていた場所の一つ、ことでんの高松築港駅の中にあるアイリッシュパブ、ザ・クラックへ。

 

 

乗客はあまり使いたがらないらしいです。通勤路だけに上司とかに会っちゃう可能性があるからw しかし観光客の中では駅の中のパブとして話題に。

 

キャッシュオンデリバリーが面倒くさいので、先に5000円札をデポジットで渡して飲んでたら、2杯目の時点で「たくさんお飲みになるなら本店にも是非」と言われまして、移動。私の食いかけの炭火焼きチキンはスタッフのお兄さんが運んでくれました。


本店にはこういうものもあります。

 

ビアクルーズと言いましてな。左からことちゃんエール、キルケニー、ギネス、マグナーズ、Punk IPAに、それぞれに合うおつまみを付けて2500円。好みを探る人にも、あれこれ飲みたい人にも、サイコーです。

 

この後もいろいろ飲みまして…

 

正直、この晩のことは反省というか後悔しているwww オーナーも面白かったし、他のお客とも盛り上がって、楽しくってさあ。つい、飲みすぎちゃった。歩いていける距離の宿に、タクシーで行く羽目になりました。次に行ったらもう少し節制して飲みます。てゆか、パブトレインに乗ってみたい!