チェコ旅行記 24 : ターボル散策 3 | 旅中毒

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2015/12/28

 

ジシュカ広場から東へ伸びるプラジュスカ通りへ入ったところにある、コンスタンツ邸。元は帯を作ってたプロコップさんの家でしたが、1994年にドイツのコンスタンツ市との姉妹都市提携のしるしに改名されたそうな。1階より2階の方が広くて、肘木で支えられてるんだって。

 

 

ベンチで休憩してたおっちゃんが連れてたワンコ。目の前がスダレだ…。

 

 

Starek邸。1526年に建てられたもの。1570年頃に新しい一族がこの家を手に入れ、ファサードを装飾しましたの。上部の絵は神話をモチーフにしてるそうだ。

 

 

ターボルが大火に見舞われた1559年に建て直された家で、当時の流行を取り入れているそうだ。この屋根んとこね。さっきからよく出てくるよね、こういう屋根。で、外壁の真ん中に見える丸い突起は砲丸を模したもので、1648年のスウェーデン軍による包囲を記念している。

 

このスウェーデン軍による包囲というのは、1618~1648年の三十年戦争の折のものね。カソリック強硬派の王に迫害されたプロテスタントの民衆が怒ってプラハ城の窓から役人を放り投げた例の事件に端を発した、ヨーロッパ中を巻き込んだ大戦争。発端は宗教だったけど、この戦争そのものは各国の権力闘争です。この際にチェコはスウェーデンに占領されちゃってます。歴史的にチェコにとって一番の仇敵はスウェーデンだという説もある。

 

ところで、スウェーデンはチェコから引き上げる際、大量に書籍を持ち去っていったんです。当時は書籍は非常に貴重なもので大切な財産でした。チェコは今でも返還を要求しておりまして、聞くところによると、スウェーデンの外交官がチェコに来る時に1~2冊ずつ返しているとか。今となっては古書として別の価値がありますし。

 

13世紀の初めに書かれたギガス写本というものっすごく貴重な本は、返してもらえずストックホルムの博物館にあります。

 

2007年に4ヶ月だけチェコに貸し出されることになり、359年ぶりに里帰りしたそうだ(ニュース記事)。現存する中世の写本としては最大のもので、高さ92cm、幅50cm、厚さ22cm、重さ75kg。完成には20年かかったと見られている。重罪を犯して監禁された修道僧が一晩で写本することで許しを得ようとし、でも真夜中に「無理だ」と悟って(当たり前だ)、ルシファの助けを得て完成させたそうな。写本に描かれた大きな悪魔の絵はその感謝のしるしだとか。

 

話がずれたわ。

 

1603年に建てられたと思われる、フランダース地方風のルネッサンス建築。華麗ですね。 華々しくスグラフィートで飾られた壁面が印象的。

 

スグラフィートとは、2層の異なる色の漆喰の上層だけを掻き落として絵を描く装飾技法で、 ルネサンス期に流行しました。16世紀のイタリアで広まり、ドイツにも移入されて好まれたんだって。その流れでチェコでも流行したのかな。

 

 

あ、私、幼稚園でスグラフィートで絵を描いたよ!最初に画用紙に色とりどりに絵具を塗り、その上からクレヨンで真っ黒に塗って、それからスプーンか何かでクレヨンを落として下のカラフルな地を出していって。あまりにきれいで楽しかったので、今でもよく憶えている。

 

さて。

 

こちらは旧市街のかなり端っこにある劇場です。プラハの国民劇場に似せて1887年にネオ・ルネッサンス様式で建てられたもの。舞台は1つだけど、観客席は大小2つあるという珍しい劇場だそうです。

 

上の写真の劇場がある場所には、19世紀までは城塞の門があったんですよ。1884年に、歴史家たちの必死の反対も空しく、門は取り壊されました。町の防御システムのほとんどがこのころに取り壊されています。

 

バ カ ー !!!

 

で、門の塔がかろうじて残っている。

 

 

門を反対側から見てみる。こういう、一本の道が中州でフォーク状に分かれる場所って大好きだわー。何か専門用語あるのかな。この、塔にくっついてる家はガウス邸。20世紀に建て替えられてるけど。

 

 

上の写真の手前側にさらに進むと、ヨルダン湖を臨む展望台に出る。ヨルダン湖は、1492年に飲料水確保のため作られた、ヨーロッパ最古の人造湖です。

 

 

展望台に面しているこの建物は… 射撃場…?と書いてあるんですけど、この華麗な建物の中にそんなものが。1811年に建てられた最初の建物を1894-1895年に建て替え。コンサートなどに使われるホールやレストランを備えた社交場として賑わいました。

 

 

これで東の端っこに来ましたよ。次は町を北上します。

 

 

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