チェコ旅行記 6 : 朝のプラハ城 3  黄金小路とダリボルカ | 旅中毒

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2015年12月26日


聖イジー教会を出た後は、黄金小路へ参ります。



1597年頃にできた通りで、当時はプラハ城で働く人たちが住んでいたんだって。のちに錬金術師が住むようになったんで「黄金の小道」と呼ばれるようになった…というのが定説。上の写真の青い家にはカフカが住んでたんですってよ。


中世の雰囲気をよく残した素敵な通り。今は建物はすべて博物館やお土産物屋さんになってますが。この↓写真の右側のピンクの建物はカフェ。



そのカフェに入って休憩しました。フロアが少し高い位置にあるので(2階ではない)、見晴らしが良い。



このカフェは小路のほぼ西端にあるから、東端の席に座れば通りをずっと見渡せるよ。この時は観光客だらけで道が見えないくらいだったけど。たぶん午後の方がましなんじゃないかな。団体は午前中に来ることが多いような気がする。しかし冬でこの混みようなら夏はどんなことになるんだ…。


これは武器博物館。ある建物の2階に上がると、長い長い廊下がずっと続いていた。何軒もの建物を貫いてるよね、これ。1階は個別の家になってて2階は繋がってるのか。面白い構造だね。


この黄金小路は北側の城壁に当たります。で、武器博物館がある長い廊下の外側の壁には銃眼がある。興味深いのは、丸太をくりぬいたものを窓にはめ込んであったこと。この写真ではよくわからんと思いますが…。この丸太は左右に回転するようになっている。それによって狙いを左右に変えることができるわけだ。窓が全開になっていたら、銃眼としては大きすぎるってことかな。てことは、お城を作った時には銃眼として使用する気はなく、後から防御システムを組み込んだってことなのかしら。いつ頃、この丸太を組み込んだんだろ。30年戦争の頃? 売店のお姉さんに聞いてみればよかった。


この廊下の端っこだったと思うけど、拷問博物館もありました。見ただけで気が滅入る拷問器具の数々が展示されている。そんで不思議なのが、拷問器具の置かれている床に、たくさんのコインが散らばっていたこと。何なの、お布施でもないだろうし。悲惨な死を迎えた犠牲者を悼んでのこと? ベルギーのゲントでフランドル伯のお城に行った時も、地下牢にたくさんのコインが投げ込んであったので不思議だったんだけど(よろしければ「ベルギー旅行記 34 : ゲントのフランドル伯居城 3」を)、ヨーロッパには獄死した人にお金を供える習慣があるのか?



これは錬金術師のおうちの再現です。枕元にリュートがあったりするのも良いですね。


錬金術師は化学者なので、地下室にはフラスコとかいっぱい置いてあった。……けど照明が消されていたのでよく見えんかった。それよりもこの階段がワクワクするね。



他の家屋の中も昔の人の生活を垣間見れる楽しい展示がいっぱい。地下室への階段がほとんど梯子状態の家とか、床が透明になってて見えるのも面白かった。確か少路の出口である東端はかなり時代が新しくて、映画の歴史か何かだったような。


で、黄金小路を出たところがここ。厳つくていい感じでしょー。ダリボルカと呼ばれる古い塔があります。



中世にはこの塔は牢獄として活用されておりまして、もっとも有名な囚人ダリボルにちなんでダリボルカと名付けられています。ダリボルは15世紀後半の人物。彼自身が名門貴族の騎士でしたが、民衆を苦しめる貴族の悪政に対しての反乱に参加しました。結局反乱は鎮圧され、ダリボルは1498年3月13日、この塔の外で斬首されたのだそうです。


分厚い壁を持つ大変堅牢な塔。たまらんね。ここにじっとしているだけで楽しい。内部をもっと探検できるようになっていたらもっと楽しいんだけど。一つだけ入れるのが、階段を下りたとこに見える入口の先。そこには小部屋がありまして……




ここにも拷問器具が展示されているのでした。さっきの武器博物館に展示されていた拷問器具はロープで隔てられて触れないようになっていたけど、ここのはまあ、むき出しですので… 観光客がキャッキャと拷問道具に自らをはめ込ませて写真を撮っていました。ホントに皆さん拷問道具が好きねw




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