私、殊に風俗・文化的な面に於いては、ルネサンスまでは大好きなのですが、バロックになるといきなり興味が半減します。要するに古い時代の方が好きってことなんですが、17、18世紀よりは19世紀の方が好きなくらい。もちろん理由など説明できません。ハヤシライスよりカレーライスの方が好きなのと同じようなものでしょう。
さて。
音楽祭とありますだけに、メインは楽士たちの演奏でした。午前9時半から夜8時まで、短い休憩を挟みつつ、様々な音楽が披露されておりました。朝一番に行われていたのは吟遊詩人によるハープの弾き語り。ガウェイン卿とラグネル姫の結婚の物語でしたのよ♪ ツボを突いてくるわ!
こちらは古楽器演奏グループ、ホムンクルスの3人のうちのお2人。古楽を演奏する方々というのは、一人で何種類もの楽器を引きこなしますのね。


男性の方、写真の中ではどちらでもフィドルを弾いていますが、足元にある楽器も次々に演奏していました。2枚目の写真で女性が演奏しているのは、プサルテリ。彼女自身が絵画から復元した古楽器です。
東京の騎士好き団体アヴァロンからも騎士たちが駆けつけてくれました。宣伝のため、楽師と騎士たちが駅前まで往復30分のパレード。


屋台では中世風のアクセサリーやレターセット、蜜蝋キャンドルや古楽譜も売っていました。タロット占いもやっていたようです。羊毛紡ぎや羽ペン作り等の体験もできました。よく小説に女性たちが糸を紡ぐ場面が出てきますが、あれを今では私も実感を持って読めるのです。彼女は織物は上手いのに糸紡ぎはダメね、糸の太さがバラバラ…なんて言われてるキャラに深く同情することができます。
スタッフの方にやってもらって撮影。

ガチョウの羽ペンと中世インクで手紙を書き、蝋で封印。羽ペンは、使っているうちにペン先が潰れてきたら、差異をまた削るのです。金属のペン先ができたのは19世紀だそうですよ。


騎士の甲冑の試着や、中世風ドレスのレンタルもありました。
飲物は、ワインはもちろん、蜂蜜酒に修道院風ハーブリキュールなんてのもありました。何度もお代わりをして、終いに面倒くさくなって 「ダブルで」 と頼んでいたら、イベントが終わる頃に、「もうこのボトル空にしちゃいますから、たっぷりどうぞ」 と、なみなみと注いでくれました。
食事の方は、パン屋さんも出店していましたが、何と言っても目玉は、子豚の丸焼きです。

最後はこんなんなっちゃいました。

ランチセット。岩塩、ピクルス、バイオレットマスタードを添えて。

これはこの日最後の出し物だった、典礼劇 「ダニエル物語」。典礼劇とは、中世ヨーロッパにおいて、文字が読めない庶民に聖書の内容をわかりやすく伝えるために行われていた音楽劇です。最初は教会で礼拝と一緒に執り行われた単純な会話劇でしたが、段々に民衆が演じ手となって広場で行われる年中行事の大イベントとなっていったそうです。このダニエル物語を独力で日本語に翻訳した方がいらっしゃいましてね。当然、上演に参加なさってました。本当にこの音楽祭はマニアのマニアによるマニアのためのイベントであったと感じ入りますわ。
私が一番楽しみにしていたものについては、後編で。
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