1つ前の記事に書きましたように、私がボランティアしていた場所は、津波被害のなかった内陸部。
地震で屋根が壊れた家のブルーシートが幾らか目につくくらいで、物流が復活してからは、普通に生活が出来ているようでした。
私が寝泊まりさせてもらっていたのは、前述したように居酒屋さん。
体を伸ばして横になれるので、ぐっすり眠れます。
私は寝袋は持参しましたが、チーム王冠さんでも用意してくれています。
客席の座敷の一つが本部となっています。
(他に3つほどの座敷が倉庫代わりに使われていました)
寝るのに使わせてもらうのも、こういう座敷です。
食事は、近くにコンビニがありますので、そこで調達できます。
ラーメン屋さんもあったような。
また、その居酒屋は営業していますから、晩ご飯はそこで食べることもできる。
500円でボランティア定食ってのも出してもらえます。
携帯で撮ったから画質悪いんですが、ボランティア定食。
お風呂は、2泊したうち1晩は入らずに済ませましたが、もう1晩は車でお風呂屋さんに連れて行ってもらいました。
その地域では普通に生活できていて、その快適さからだけ言えば、被災地という実感はわかないくらいです。
もっとも、お風呂屋さんまで送り迎えしてくれた道中に聞かせてもらった話は、恐ろしかったのですが。
生き残って、普通に生活するしかないから普通に生活しているんだな…と。
ボランティアの後、現地の友人に会いに行きました。
まずは仙台の宿に荷物を放り込みに行きまして。
仙台の宿は、仙台駅から歩いて10分の 「宿や萩 」 さん。
この地には珍しい、2500円で泊れるゲストハウスです。
ここを拠点に被災地支援に取り組んでいるボラさんも多いみたいです。
「チーム萩」 さんってわけ。
なもんで、受付横には、被災地に行くための電車やバスの時刻表が貼り付けてありました。
それを眺めつつ、翌日、被災地に行くだけ行ってみようかと思いたちました。
支援活動するわけでもなく被災地に足を踏み入れることには、賛否両論です。
現地の被災者の方々の中でも、「見世物じゃない」 と怒る人、「観光でもいいから、見るだけでもいいから来て。どんな状態だか知って」 と言う人、色々です。
私も迷いはありましたが、自分の目で見たいと言う気持ちがありました。
「被災現場で活動したい」 と望むボラさんが多いのには、こういう気持ちのせいもあるのかなと…。
たぶん、実感も違うでしょうしね。
ぶっちゃけた話、私がお手伝いさせてもらった倉庫番などの仕事だと、「被災地でなければできない仕事とは言えない」 と思うボラさんもいるらしい。
でも、何かのチームなりNPOなりを通して支援すると言う事は、そのチームやNPO全体の支援をスムースにする事だと割り切るべきだと、私は思っています。
被災地も支援団体も、ボランティア志願者が満足できる体験を提供したくてボランティア募集をしているわけじゃないんだから。
そんなことを考えておりましたら、友人が、車を出そうと申し出てくれました。
こうして翌日、津波で壊滅的な被害を受けた東松島に、車で行く機会を得たのです。
長くなりそうなんで分けます。