梅田の阪急百貨店のチーズ売り場の女の子がやり手で、
寄るとついつい予定を越える買い物をしてしまう。
接客にもいろいろあると思うけど、
この子のは攻めのコミュニケーション型とでも言いますか。
元気が良くて、礼儀正しく丁寧で、かつ親しげで面白い。
買い物が楽しくなるんだよね、こういう人が相手だと。
客の様子によってちゃんと対応を調整してるし、
こういう子って本当に接客業が好きなんだろうなあと思う。
学生時代、ダイエーでバイトしてたことがありまして。
お中元やお歳暮の季節となりますと、
食料品売り場のレジ係からも何人かが
特設会場に回されたものです。
迷子が結構多くて、しくしく泣くちっちゃな子を
抱っこしてあやすのが楽しかった(←ひどい?)ことを、
懐かしく思い出します。
あと、梱包は斜め包みが基本で、
斜め包みできない商品だけ、
もっと楽にできるキャラメル包みが許されていました。
これキャラメル包みしちゃっていいですかーと訊いては
ダメーと却下されていたのも懐かしい。
なんか話がずれました。
ダイエーで働くようになって初めて私は
接客話法と言うものをおぼえたわけです。
…懐かしい。
「いらっしゃいませ!」
「ありがとうございます、またお越し下さいませ!」
ありがとうございましたと
過去形で言ってはいけないことになっていました。
そこで終わってしまうのではなく、
いつもありがとうございます、
明日もお越し下さることに対してありがとうございますと
そういう意味を込めているからだそうです。
で、
この手のものを教える場合は基本的に、
最も丁寧な形を教えるものです。
というわけで、私はプライベートでは絶対に使う機会のない、
とても丁寧で上品な言葉をおぼえこみました。
ある日のお中元売り場で。
親子連れがいらっしゃいまして、一品、ご注文下さいました。
お持ち帰りとのこと。
お支払いの後、ご両親と小さな男の子はその場を離れ、
小学校4年生くらいのお姉ちゃんが残り、
商品を受け取って後で合流することになりました。
さて私が商品を取って参りまして、
梱包に当たってその女の子に質問。
「お熨斗は、いかがいたしましょうか?」
はっと硬直する女の子。
熨斗紙を見せても反応なし。
私も聞いてないし、この子も言われてないみたいだし、
指定はないんだろうな。
(つか、親がいる時に私が聞いておくべきでした)
「無地熨斗でよろしゅうございますか?」
はいっ!と肩に力の入った答えが返ってきました。
子供だからと言って差別して
ぞんざいに扱ってはいけないと思い、
敢えていつもどおりの言葉遣いにしたのですが、
これはむしろ不適切だったのではと
後になってから思いました。
「お熨斗をどうするか、お母さんから聞いてるかな?」
「じゃあ、この無地のにしとくねー」
これが正しい。
10歳かそこらで、いかがいたしましょうかだの
よろしゅうございますかだの言われたら、固まるって。
画一的に同じ対応をするのが平等ってもんじゃありません。
相手を見て、柔軟に臨機応変に接しなくては。
同じものを提供するのではなく、
同じ結果を相手に受け取ってもらうのが平等なのです。
連れとはぐれた大人を抱っこしてあやさないのと同じことです。
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