サクラメント市は民主党に支配された米国カリフォルニア州の州都である。

民主党が支配する州では思春期にさしかかる児童たちと面談して性自認の聞き取りを行い、思春期ブロッカーの投与や外科手術などのジェンダー肯定ケア(Gender Affirming Care)を行っており、共和党が支配する少なくとも23州では、そのようなケアが法律で禁止されている。

 

そうした背景から、サクラメント市では、「ジェンダー肯定ケアを提供したり求めたりする人々を犯罪とする可能性のある将来の法律の準備において、また議会が掲げる公平性と包括性の価値観を考慮すると、サクラメント市がトランスジェンダーの権利とトランスジェンダーの平等な保護への取り組みを積極的に繰り返し表明することが重要」として、ケイティ・バレンズエラ市議会議員が提出した「トランスジェンダーの聖域都市となる法案」を全会一致で承認した。この動きはニューヨーク州イサカに続き米国内で二番目であり、カリフォルニア州内では初めての可決となる。

 

これに対し、児童へのジェンダー肯定ケアの許可に反対する運動を展開する団体「ママズ・フォー・リバティ」は、火曜日、市庁舎前で抗議デモを行った。同市サクラメントのベス・ボーン氏は、Fox40のインタビューに対し、欧州諸国において、子供たちへの手術やホルモン剤の提供を長年許可してきた後、中止するケースが増えていることに言及した。自分がトランスジェンダーであると主張する子供たちは、化学療法や外科的治療を受ける前に集中的な心理的援助とサポートを受けるべきだという主張の高まりを受けて、制度のUターンが行われている。