週末にテニス仲間と会った時に、私が日本に2ヶ月ほど行っていたことを知り、「日本はどうでしたか」と聞いてくれた人がいました。私としては母のシルバーパスを取りに行った時の様子が思い出されて、「ますます滅びていました。もう爺さん婆さんばっかりです」と答えましたが、考えてみればその人は保険会社の偉いさんでしたので、それよりも景気動向のヒントが欲しかったのかな~と、後になって思いが巡ります。
確かに、これだけ株価が上がっているのですから、各会社の業績や書類上の数字が悪いわけはないですよね。しかし、失われた30年の端緒となった平成バブルの時には、1990年に不動産融資の総量規制が始まっても、「まだいけるかも?」という感覚でいた人は多かったのではないでしょうか。
その時点から銀行の融資の蛇口が徐々に締まり始め、1992年頃には中小企業の倒産が相次ぐようになり、著者自身も会社を辞めざるを得なくなり、1997年には山一証券が破綻し、1998年に日債銀と長銀が破綻する頃には、いよいよ大多数の人々が観念するしかなくなりました。このバブルは「不動産の値段は永久に下がらない」と思い込んだ人々が引き起こした事件でした。
その後にドットコムバブルというのがありましたが、これは「ホームページを持った企業の業績が格段に伸びる」という思い込みに囚われた人々が起こしたものです。実際にはホームページ以前の問題として、実体となる事業が必要だということが判明しましたので、バブルは早めに起こり、早めに終了しました。
それから6~7年経って、サブプライムローンの問題が表面化した時に起こったのがリーマンショックです。騒がれ始めた2008~9年には私自身に影響はなかったのですが、2010年に入ると本業がかなりダメージを受けました。自分は株と不動産をやっていませんでしたので深い傷にはなりませんでした。
そして現在です。株価は恐ろしく高騰していますし、テック企業各社の循環取引が問題として指摘されていますが、それがいつ、どうなるかは誰もが知りたいところでしょう。バブル崩壊は社会全体に波及するので、直接の問題は見えていなくても、何らかの都合でひどい目に遭うことになるかも知れません。