1973年(昭和48年)3月、NHKの「新日本紀行」で「幸福への旅」として幸福駅が紹介されたのを機に愛国駅から幸福駅行の切符が人気となり、それと共に全国で縁起切符がブームとなりました。

当時5年生であった自分もかねてから切符を集めていた友達の影響を受け、「銭函駅」の切符を入手したのをきっかけに、駅の入場券を集める様になったのでありました。


入場券の料金は3km迄の区間の料金と同じなので、当時入場券は大人30円、小人10円でありました。


入場券を集めるきっかけとなった函館本線の銭函駅の入場券。持っているとお金がたまる?ということで縁起切符となった様です。切符の裏には「国鉄駅入場券収集切っ掛け記念入場券 第1号 1974冬季 高橋」とのメモ書きがあり、なぜかラップで包んであります。高橋とはもらった人の名前だと思いますが、誰か?わかりません。

北海道各地の駅の入場券。現地を訪れた際に購入するのが基本と思われますが、貧乏な小学生、中学生がやってることなので、大半が親、親戚、知人、友達からもらったものでした。







乗車券は集めるつもりはありませんでしたが、入場券と一緒にもらうことがあったので、とっておくことにしました。



駒込に住んでいる叔父さんが集めてくれた山手線、中央線他の入場券。この頃自動券売機があったはずですが、まだ硬券の切符も用意されていた様に思われます。

その他、全国各地の駅の入場券をとりとめもなく集めました。地域によって文字のレイアウト、表記の仕方が異なるのが特徴です。



ついでに記念急行券もたまに購入。発売される機会が多く、値段も高いのでなかなか手が出ませんでした。

SLさよなら記念急行券。第一弾のC57型のは買いそびれてしまいました。よって第二弾のD51のは買いそびれまいと土曜日の早朝の真っ暗な中、自宅から札幌駅まで10km自転車をこいでたどり着き、行列に並んでやっとの思いで購入しました。

日高本線の新冠(にいかっぷ)駅の開業50周年記念入場券。記念切符は急行券では無く入場券にしてもらえると安くて助かります。裏面には「ハイセイコー」の解説があり、昭和49年12月の有馬記念を最終レースとして引退し、新冠町の明和牧場で余生を送っていると記されています。

子供の頃に一生懸命集めた硬券入場券。売ってもいくらにもならず、持っていてもどうなる訳でもなく、保持しているお菓子のオマケの仮面ライダーカードの方が値打があって高く売れるであろうことを何か淋しく感じるのでありました。