ウルトラ怪獣造形記 2017年
古代怪獣ゴモラ編


【2017年(平成29年)】

前年息子が小学校を卒業し、もう運動会に参加することは無くなりましたが、毎年恒例となってしまった怪獣造りが面白くなり、今年も何かを作りたいと思い、ウルトラマンに登場した古代怪獣ゴモラを作ってみたのでありました。


モデルさん。今回もBANDAIのウルトラ怪獣シリーズのゴモラをノギスで実測して寸法を割り出すことにします。

割り出した寸法をもとに工作用紙で試作をし、イメージを膨らますと共に、再びバラして型紙として使用します。

前年迄は運動会当日までに完成させなければならないという緊張感がある中で作っていましたが、今回はそれが無い為ダラダラと写真を撮ることも無く作業が進みます。

ポリエチレンフォームには着色が出来ない為エナメルの生地を貼りますが、茶色の生地が見つからず、仕方がないのでアイボリーの生地を貼って、それに対塩化ビニル用の塗料(ソフビカラー)で着色することにしました。

着手してから数ヶ月後に完成はしたものの何ともクオリティーの低い出来となり、おまけに採寸時の比率を間違えた様で実物より大きなものになってしまいました。

作成してから5年が経ち、久しぶりに押入から引っぱり出してみました。表面のソフビカラーは劣化して細かいヒビが入り、哀れな姿に。

裏側からみた姿。

裏側にあるリモコンならぬヒモコン。「ウルトラQ」の時代に実際に使用されていたもので、ひもを引っ張ると口が開閉する仕掛けです。

ひもを引っ張って口が開いた状態がこれ。

ゴモラの実物と比べてみると。

やはり目の雰囲気、頭の角度等、納得の行かない出来に終わりました。

前年までは強い情熱があったのでそこそこのものが出来たと思いますが、強い情熱が無いままに作業をすると、こうなってしまうんだな・・・と思い知らされたのでありました。