【6日目】9/24(木) 天候∶晴時々曇り


本日の予定は留萌から日本海オロロンラインを南下、増毛を経由して雄冬岬を越え浜益迄行くというもの。56kmを歩かなければならない上にトンネルも多く本日がこの旅の山場となります。足首は依然として痛いものの湿布薬を貼ってだましだまし歩き始めたのでありました。



AM5:30  まだ薄暗い中、留萌のビジネスホテルを出発。


目的地の浜益まで56km。心して歩く。

夕日の名所、黄金岬入口をスルー。

旧留萌本線の橋梁跡。留萌〜増毛間は2016年末に廃止されてしまいました。

浜益まで53km、増毛まで13km地点を進む。

AM6:30  にしん街道の番屋に到着。ここは国指定史跡、重要有形民族文化財旧留萌佐賀家番屋とのこと。

続いて現れた旧関家番屋。

AM7:00  増毛町に入りました。カントリーサインは暑寒別岳と特産品のエビとさくらんぼ。

歩いていると所々で道路工事が行われていて、片側交互通行の所を通過する際は必ず誘導員が一緒に歩いてくれます。「この前あなたと同じ様に歩いている人を誘導しましたよ。」と言われたので「どこまで行くと言ってましたか?」と訊くと「沖縄まで行くと言ってました。」との返事が・・・。学生風の人だったそうです。凄い人がいるものだなぁと思いました。

ひたすら日本海オロロンラインを進む。
だんだん雄冬岬が近付いて来ました。

浜益まで48km、増毛まで8km地点に到達。標識の高さを低くしているのがこの辺りの特徴の模様。

日本海では鮭を狙う釣りの人々が。ここは「鮭釣の海岸」というらしいです。

薯別川の河口を覗くと鮭の死がいが。聞くところによると釣人が釣ったメス鮭の筋子だけを採って残りは橋からなげて(捨てて)しまうとのこと。酷い話です。


浜益まで43km、増毛まで3km地点に到達。この辺りから国道を外れて増毛港方面に向かうはずが間違えて真っ直ぐ行ってしまうという痛恨のミスを犯す。

AM9:30  増毛のメモリアルパークに到着、休憩です。長丁場な為旧増毛駅や周辺の歴史的建造物群方面に引返すのは諦め、道を間違えてしまったことを悔やみ落ち込みました。

再び浜益方面へ歩き出し暑寒別川の河口に来た所で心の中で「お〜っ!」と叫ぶ。河口には産卵の為に遡上する鮭の大群が。黒いのが全部シャケです。こんなに沢山の鮭を一度に見るのは自身初めてで驚きました。

雄冬岬が間近に迫る。

海岸には昆布の干し場が連なります。

浜益まで35km地点に到達。先は長し。

この辺りから陸の孤島であった雄冬に向けてトンネルが続きます。まずは大別苅トンネル、1,992mに差し掛かります。

AM11:00  マッカ岬トンネルの入口に到達。ここで昼食休憩を取り、休憩後683mのトンネルへ。

所々トンネルの切れ目から日本海が顔を出します。

海側に開口部があるトンネルも多いです。

しばし歩道の無い道を進みます。

歩道はおろか路側帯もほとんど無い所あり。

PM2:00  昔、陸の孤島であった雄冬に到達。昔、増毛から連絡船で渡って来た地は今迄通って来た数々のトンネルのお陰で繋がったことになります。

浜益まではあと18kmの所に到達。その前にはまだ難所が待っています。

PM2:00  石狩市に入りました。カントリーサインは石狩灯台とハマナス也。

PM2:30  雄冬岬に到着、休憩です。後ろに見えるのは白銀の滝。

雄冬岬のすぐ隣にある本日の難所、浜益トンネルに差し掛かる。

全長4,750m。そのほぼ中間地点。どちらに逃げても2km以上あります。

出口が見えないとは正にこのこと。この状況が1時間続く。1ヶ月前、迷い込んだ子グマがここを走り5時間トンネルが閉鎖になったとのこと。子グマは車にひかれて死んだそうです。自分が歩いている時に前から親のヒグマが走って来たら逃げ場も無くどうなっただろう?と考えると非常に恐ろしいです。

トンネルに入って1時間後、やっと出口にたどり着きました。排気ガスで肺の中が相当汚れた様な気がします。

その後もう一つ長いトンネルを抜け、浜益の市街地に差し掛かる。

PM5:30  日没を迎えました。

日本海に沈む夕日が海面に反射して綺麗です。

PM6:00  本日の宿泊先である旅館浜益荘に無事到着。

入浴後、日本海の海の幸の夕食と56km歩いたご褒美のビールをいただく。タフな一日でした。


【6日目のデータ】
・歩行ルート
・歩行距離 56.4km
・1kmの平均時間 11分40秒
・平均時速 5.1km/h
・ストライド 67cm
・消費カロリー 4,916kcal
・6日目迄の総歩行距離 275.2km