彼は頭まですっぽりシーツに潜りこみ、
眠そうな声で語りかけた。
「君は・・・?君は寝ないの?」
「あ、うん、・・・まだちょっと・・・」
「そう・・・」
「僕、なんかずっと眠いんだ・・・」
「靄がかかったみたいに・・・」
そう言うとすぐに寝息が聞こえた。
彼女はシャワーを浴び、部屋を少し片付け
何も考えないようにと、夢中に読みかけの本を読んだ。
読み終わった頃には夜中の2時をとうに過ぎていた。
少し戸惑いながらも、彼女はベッドルームへ向かい
彼の横に滑り込んだ。
少しのドキドキを胸に抱え、背中合わせに眠りについた。
「おはよう」
寝がえりをうち眼を開けると突然聞こえてくる声。
眼の前にある、綺麗な瞳にしばしうっとりと見つめた。
「お、おはよう」
なんだか急に恥ずかしくなりシーツに隠れた。
「まだ寝ていていいよ。僕が朝食作るから」
その一言に彼女は言いようのない幸せを感じた。
本当の恋人同士みたいだわ・・・。
彼が作る朝食の音を聞きながら彼女はくすりと笑った。


