まだドキドキが止まらない・・・


運転しながらまだ熱を持っているうなじにそっと手を当てた。





彼はうなじへキスした後、そっと抱え込むように


後ろから抱きしめた。




「どこにも行かないで・・・」




すぐ耳元で聞こえる、少しかすれた綺麗な声。


彼女の一番好きな彼の声。


鼓動が早くなる。



「え?・・・」


「・・・・・・・」



「・・・・・・・うそ。」



振り向くと彼は少し悪戯な笑みを浮かべて


彼は立っていた。



「気をつけて行ってきてね!」


「う、うん・・・・」



彼女は後ろ髪をひかれる思いで家を出た。


もう、どうかしてるわ。私。


動揺しすぎ!


・・・・・・・・・


・・・・・・・でも、嬉しかったな・・・・


本気で行くのやめようかと思った・・・


あんな風にあんな声で言われたら・・・



・・・・・・taka・・・・



彼女は彼の事をこれ以上考えまいと


頭を強く横に振り、


深呼吸して、また運転に集中した。



早く終わらせて、なるべく早く帰ろう。


そしてまた彼の声を聞かせてもらおう。


甘く美しいメロディと奏でるあの声を。



そして家で待っているであろう


彼の顔を思い出し、また大きく首を振った。