2011年の奈良県議会議員選挙で当選(当時史上最年少)して以来、10年半の議員活動をしてきた、いおく美里さん。2017年には奈良県との粘り強い交渉で全国初の外国人専用災害避難所の設置を実現するなど、多くの諸問題の解決に取り組み成果を出してきました。昨年、県議を辞めることを惜しまれつつ、国政に向けた活動を始めたいおくさんに奈良県天理市の事務所で話を聞きました。(後編です。前編はこちら )
――今までどのような分野に取り組んできましたか。
県議1期目の時は、女性議員と呼ばれることがもの凄く嫌でした。「私は女性議員ではなく『議員』です」と思っていました。当時の奈良県議会は44人中6人が女性で、入ってみて少ないと驚いていましたが、何と全国の都道府県議会で4番目の女性議員比率の多さ(2013年末時点)で、他県の議員からは「奈良県議は女性議員多いですね」と言われて驚いた記憶があります。2期目の時は、共産党3人と私の4人だけしか女性議員がいなく、当時の共産党は、私の記憶ではジェンダーの話はされなかったです。女性議員として見られるのは嫌でしたが、私が女性の話をしなかったら、子育てや福祉、介護の話はされても、女性の立ち位置や女性ならではのことはあまり議論されず、私がしなかったら誰がするんだろうと思い、取り組むようになりました。私は子どもがおらず、子育ての話は経験していないので分からないですが、女性ならではの議論をするスタンスを見せたことによって、皆さんが困っておられることが可視化できるようになり、1期目の時よりも多くの情報が入ってくるようになりました。暮らしの中に抱えるモヤモヤをいかに政策課題として形づくるかが、私たち野党に求められていることだと考えています。
――今後、政治家として何に取り組みたいと考えていますか。
日本の硬直化しすぎた社会構造を変えたいです。日本はきっちりとレールが決められていて、社会保障、終身雇用、学歴社会とセットになって作られてきたところがあり、それが完全に制度疲労しているのにそこから抜け出せなくなってしまう。103万円や130万円の壁もそうですし固定的性別役割分担もそうですし、フルセットで硬直している制度を変えていきたいです。

――奈良県の紹介したいものを教えていただけますか。
3月の伝統行事である修二会(しゅにえ)にあわせて作る椿を模した和菓子が、すごく綺麗です。2月頃から椿の形をしている和菓子を奈良のお菓子屋さんは作ります。私はてっきり、それは全国的に普通なことだと思っていたんです。こどもの日に柏もちを食べるのと同じように全国的な風習だと思っていたら奈良だけのことでした。奈良の人たちはこうやって一つひとつお寺の行事を季節の行事として、それを日常のお菓子にも用いて楽しむことをしています。
――最後にメッセージをお願いします。
今の社会は、経済停滞が長く続きすぎて、停滞していることにさえ気づかないようになってしまっています。私が小学生の時にバブルが崩壊して、日本は今年より来年の方が、来年より再来年の方が良くなるという希望を社会全体で持てなくなってしまっていて、我慢していることを我慢しているとすら思わない状況になってきています。でも、この状況は人為的に作られたものですから、変えることができる。それをしっかりと伝え共有したいです。こんなに優秀な国日本が、このままではもったいないですよね。そこを何とかしたいです。
出典 立憲民主党ニュースより https://cdp-japan.jp/news/20220613_3874
