がんに勝つ、がんと生きる【2014年9月号】 | いおく美里です!

いおく美里です!

前県議会議員のいおく美里です!

■がん患者会との交流会
昨年9月全議員参加の元、
奈良県議会がん対策推進議員連盟が発足しました。

今月2日には県内各がん患者会の方々においでいただき、
交流会・意見 交換会を行いました。
ピアサポ ートや検診促進等必要なサポ ートについて議論されました。

■がんは身近な病気
国民の2人に 1 人ががんに なり、
そして3人に 1 人ががん で亡くなっています。

県内でも
毎年 4000 人もの方ががんで亡なられており、
非常に身近な病気です。

しかし、がんは検診で 早期に発見できると、
治療により命が助かる率が飛躍的に高まります。

例えば、
大腸がんは末期での発見では、生存率は15%です が、

早期発見(ステージI)の 場合、
98.7%の割合で命が助かります。

つまり早期発見・ 早期治療が非常に大切で、
そのためには定期的にがん検診を受けることが重要となります。

■低いがん検診率
欧米等のがん検診先進国で は、受診率は 70%~80%。
隣国、 韓国では 60%程度です。

一方、 日本の受診率は 25%。
目標値の 50%に遠く及びません。奈

良県の受診率は全国平均中位、
がん種別によっては全国 43 位と低い のが現状です。

全国的にも受診率が高い
岩手県岩手町の大腸がんの検診と比較すると、
岩手町:68.9% に対し、
奈良市:26.6%。
実に 大きな開きがあります。

早期発見は、治療率が高いだけではなく、
当然患者さんの金銭的な負担を下げることが出 来ます。

大腸検診による
病気発見者の年間当たりの医療費を見ると、
ポリープ約 31 万円、
早期がん 127 万円、
末期がん 278 万円と
早期発見であればあるほど、
個人負担が少ないこ とが見てとれます。

また患者さんの負担だけではなく、
社会保険費の削減にもつながります。

岩手町の例では、
検診を積極的に推進した事により、
5 年間で国保医療費を40%削減することに繋がりました。

日本全国で
毎年50 兆円もの社会保障費の赤字が出ています。

税と社会保 障の一体改革も実施せねばいけませんが、
こういった実行性のある削減に寄与できる取り組みの為にも
奈良県でもより、
検診を受けてもらいやすくする取り組みが必要です。

■治療に専念できるよう
現在建設中の新奈良総合医 療センター(新県立奈良病院) では
新たな放射線治療装置の 導入、
外来化学理療法室の拡充 および緩和ケア病床の設置が
計画されています。

これら患者さんにとって必要な拡充はもとより、
治療に専念できるよう、
病気がある人に対しても差別がない社会を作るよう
取り組んでいかねばなりません。

■リレー・フォー・ライフ・ジ ャパン奈良
がんと闘う方々のために、
1 人のアメリカ人医師が
24時間寄付をしながら走り続けた事から始まり、
世界 20 カ国、 国内では 40 か所以上で開催さ れています。
奈良県では昨年初 めて開かれ、
今年は 9 月 27 日 の12時~翌12時までの24時間、
奈良県郡山総合庁舎のグラ ウンドにて開催されます。