《小さな花田》@長谷川潔展 主観レビュー | パラレル

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パナソニック汐留美術館で開催中の「町田市立国際版画美術館所蔵 長谷川潔展ーパリに生きた銅版画家の軌跡」でこれは、と思う作品、長谷川潔(1925)《小さな花束》町田市立国際版画美術館蔵 の主観レビューをお届けします。

花瓶に生けられた花束を描いています。

その花々は、細い線と曲線を多用して描かれており、植物の繊細さが感じられます。

また、花や茎は左右対称に整然と配置されるのではなく、それぞれが異なる方向へ伸びており、不均衡な構成となっています。

そのため、静物でありながら、植物が風に揺れ、やがて散っていくような「移ろいやすさ」が感じられます。


一方で、画面左側に大きく描かれたタンポポの花は、中心から放射状に広がる幾何学的な造形を示しています。

繊細で有機的な植物の表現の中に、幾何学的で強い秩序を持つ形が置かれている点が、本作の興味深い特徴です。