《マルガリータ》@いまを生きる展 主観レビュー | パラレル

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ヤオコー川越美術館で開催中の「三栖右嗣 「今を生きる」 画家は、画面の向こうに在る その神秘を追い求めた。」展でこれは、と思う作品、《マルガリータ》の主観レビューをお届けします。

柔らかな光が少女の横顔を照らし、背景の深い色調とのコントラストによって、少女の存在が浮き彫りになっています。

その表情は、ややアンニュイな雰囲気を帯びており、不安や切なさ、思いや感情の曖昧な動きが伝わってきます。

彼女が、新しいことに挑戦しようとする事への比喩として室内から外へ出ようとしている場面を描いたのではないでしょうか。

 

光は強く主張せず、色彩は全体に落ち着き、華美さはありません。

肌の色調には微妙な変化があり、血の巡りや体温を感じさせます。

これは三栖が単なる写実を超えて、「生きている身体」を描こうとしている証拠です。

 

声高に語らず、説明もせず、ただ存在させる。

その態度こそが、三栖右嗣の絵画の核心であり、本作にはその特徴が表れているといえるでしょう。

三栖右嗣(1995)《マルガリータ》