浪江に部外者が入れるか 4 | 浪江のニガヨモギ

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福島第一原発から10キロにある実家を離れ…

先日、肉眼で確認してきました。

国道6号線は、相馬、南相馬方面から南下すると

浪江と双葉の町境まで行けます。

そこで検問やってます。



南相馬市小高区までは、なんのチェックもなく



浪江の町に入ると、

右折・左折するときにガードマンに通行証または車のナンバーをチェックされます。

正式には、仮通行証の発付を求めるべきですが・・・

略式で、事実上、車のナンバーチェックで・・・




浪江から帰るときは、いわき方面に南下しましたが、

警戒区域から出る時は、

同乗者の身分証までチェックされるのでいささか厳しいです。



浪江、双葉、大熊、富岡は6号線から右折・左折できる場所が限られています。

右折・左折できない交差点には、

南京玉すだれのような、可動式のゲート(バリケード)が設置されています。



浪江町民の間では、警戒区域の再編によるバリケードの評判が異常に悪い。

帰宅困難地域の人だけ、家を見に行けないからです。

警戒区域の再編が、住民の意向を無視してなされたことは、

このブログで何度も書きましたが、

うーん、

結局、再編とバリケードで、

パトカーのパトロール範囲・距離が大幅に小さくなりましたね。

だから、警察のためにはなったのかな。

それが、第一の効果なんだなと現地で思いました。




道路系役人が、所属団体の名前が入った公用車で

安全パトロールのため、道路をただ走っているのを見て

あの仕事楽そうでいいなあ、とよく思いますが、

警戒区域周辺のパトカーも、そういう方向で、仕事が減ったということですね。

住民の意向を無視してまで、パトカーの仕事を減らす必要があったかは疑問です。



区域再編・バリケードのもう一つの効果は、

情報統制の強化ですね。

再編によって、国道6号線以外は、なかなか自由に行き来できなくなったので
(パラドクスです)

研究者や、ジャーナリストが、真実を知る機会が減るでしょうね。

国側も、決められたルートの周りだけ、つじつまを合わせておけば、

都合の悪い情報を暴露される危険が減るので・・・うーん悔しいなあ。

地元の人は抜け道を知ってるので、いろいろやりようはあるのですが・・・

真理の探求がお仕事の人は、めげずに警戒区域に足を運んでください。





ちょっと方向を変えて。

いわき方面から国道6号線を北上すると(常磐道広野ICで降りてもよい)

いわき市

広野町

楢葉町

と通過できますが、楢葉町に入ったら、左右をよく確認してください。

黒いフレコンバックが至る所に無数に積み上げられています。

民家の軒先だろうが、農地だろうがお構いなし。

数千、数万個のフレコンバックが積み上げられている様は異様です。

2メートルぐらいの大きさのフレコンバックに近づいても、

1マイクロシーベルトくらいだから、そんなに危険はないです。

フレコンバックには、内容物の情報とか書いてあるので、見てみてください。



楢葉町は、来年から終日住めるようにしたいらしいけど、

あんだけ民家のそばに汚染土を積み上げられたら、帰る気失せます。

除染(土を削ってバックに詰める作業)が

自己目的化しているというか、

なんというか、

自治体がゴーサインを出すと、

仮置き場も決まらないのに、とりあえず袋に詰めて、その辺に置くんだよなー

旧警戒区域は人が住んでないので、それこそ、無造作に置くのです。

人が住んでる地域ならそんなことはしないんだろうけど、

人の目が届かない、旧警戒区域は、無法が通るのです。

それで、

僕は、入れる所は、できるだけ外部の人に見て欲しいわけです。