かなり失礼な言い方でしたが
前の項で使った
『実に危ない顔』
という言い方は
ビートたけしが、よく、ネタで使います。
楽しいことや、おねーちゃんを追いかけているときに
突然、ヤクザに遭遇!
『そいつがまた、実に危ない顔してんだ』
という感じです。
震災当時は
みんながみんな神経症気味の顔をしてたので
息が詰まって、
だから笑いに逃げたかったのだと思います。
口には決して出せなかったけれど、
『みんな実に危ない顔をしてんなあ』
と心の中で繰り返してました。ビートたけしの声で。
その時の記憶が残っているので、
テレビで映る被災地の人の顔に
少しでもその『危ない』表情が垣間見えると
『ウワッ』
とも思うし
『二年経っても、まだずっと苦しい人もいるんだな』
と実感します。
被災地の人は、
根こそぎゴソッといかれたわけなので
冷静に考えれば、
そんなにすぐに回復できるわけでないのは明らかです。