実に危ない顔 | 浪江のニガヨモギ

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福島第一原発から10キロにある実家を離れ…

かなり失礼な言い方でしたが

前の項で使った

『実に危ない顔』

という言い方は

ビートたけしが、よく、ネタで使います。

楽しいことや、おねーちゃんを追いかけているときに

突然、ヤクザに遭遇!

『そいつがまた、実に危ない顔してんだ』

という感じです。



震災当時は

みんながみんな神経症気味の顔をしてたので

息が詰まって、

だから笑いに逃げたかったのだと思います。

口には決して出せなかったけれど、

『みんな実に危ない顔をしてんなあ』

と心の中で繰り返してました。ビートたけしの声で。



その時の記憶が残っているので、

テレビで映る被災地の人の顔に

少しでもその『危ない』表情が垣間見えると

『ウワッ』

とも思うし

『二年経っても、まだずっと苦しい人もいるんだな』

と実感します。



被災地の人は、

根こそぎゴソッといかれたわけなので

冷静に考えれば、

そんなにすぐに回復できるわけでないのは明らかです。