さちこバアちゃんの話 1 | 浪江のニガヨモギ

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福島第一原発から10キロにある実家を離れ…

さちこバアちゃんは、僕の祖母の従姉妹。

家が近所だったので、うちの祖母が生きている頃は

3日とあけず、おしゃべりに来ていました。

うちの祖母が死んだ後も、

うちの母としゃべりに、週一で来ていました。


イメージで言うと、オセロの松嶋尚美の40年後みたいな感じ。


たぶん80歳くらいだけど、

頭の回転が速くて、

おしゃべりで、

かわいらしい人です。


僕と、さちこバアちゃんと二人で

小一時間おしゃべりすることもよくありました。



結局、避難で、離れ離れになったのですが、

11年の5月くらいに、

偶然、

会津若松駅で、さちこバアちゃんを発見!

駅のロータリーのベンチで携帯をいじくっている・・・

『さちこバアちゃん!』

と声をかけると

たいして驚きもせず

『携帯の使い方がわからん』

ということで

また、小一時間しゃべってしまいました。

彼女は若松駅から2キロくらいのアパートに避難していたのですが

息子夫婦と2ルームのアパートだったので、

気分転換に、よく散歩に来ていたらしいです。

つづく。