「藤田省三 対話集成2」より 藤田の発言 11

▽思想史の再検討 廣末保(法大新聞

1960/6月)

96 日本の伝統というのは今からつくるものだと思っています。(笑)~伝統をつくる場合の尺度は世界からとってくるべきだ!p17(46-1)

▽来し方 廣末保 「日本文学誌要」1990年 廣末教授退職記念特別号

97 大勢が変わるというのは、結局は変わった少数派が世界中で食いちがいながらつながりあっていくと変わっちゃうわけだね。その時の可能性は日本が一番少ないことはまちがいないね。p339 (46-2)

 

 

 

 

 

 

「藤田省三 対話集成2」 みすず 11/17

 

 

アガンベン「ホモ・サケル」より 11/29

  98 自然状態というのは実は、都市が一時的にまるで解体されたかのように現れる自然状態のことである。P154 (47-1)

 99 人間(オム)と市民(シトワイヤン)の権利の宣言*という題の両義性 *「人権宣言」の正式名称p176(47-2)   

 100 「私は本人の頼みであっても、誰にも致死の毒を与えない。(ヒッポクラテスの誓言の一節)p196 (47-3)

 

  「ホモ・サケㇽ」アガンベン,以文社

 

 

 

 高山宏「二つの世紀末」での引用2つ

101 欠伸のなかで人間が奈落になる。彼は自分を取り 囲む長い時間に自分を似せるのだ。(ベンヤミン)p13 (48-1)

102 すべからく完成したものは死を望む。(フロイト)p24 (48-2)

 

 ※「二つの世紀末」高山宏、青土社 12/3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「藤田省三 対話集成3」より 藤田の発言 

▽ 現段階の天皇制問題 掛川トミ子 「思想の科学」’62年4月号  

 103 日本の中世をつくった武士が、抽象的な法、つまり自分の権力をしばる原理を自分でつくり出すことができなかった。p75(49-1)

  ▽戦後の日本 安田武,多田道太郎 「歴史公論」’77年12月号

 104 慣習というのは、お互いの気心が知りあえているという社会の狭さを前提にする。p260 (49-2)

▽「転向」以後の転向観 安田他6名「改訂増補転向下巻」‘78年

  105 生活史的観点がぐっと食い入っていない思想史なんていうのは吹けば飛ぶようなもの! p314 (49-3)

 

「藤田省三 対話集成3」みすず 12/9