渋滞都市 熊本!
政令市で最悪水準とされる熊本市の交通渋滞。緩和に向け、熊本県と市は12月26日、今後3年以内に取り組む短期対策で合意しました。対策は30カ所の交差点改良や1万人規模の時差出勤などを進めるそうです。しかし、公共交通機関の利用割合を増やさないと、いくら道路を作ってもクルマは増えるばかり。アメリカのジャーナリスト、ルイス・マンフォード氏は「渋滞対策に車線を増やすのは肥満の解決にベルトを緩めるようなものだ」と評しています。また、富山市の交通政策などに関わった富山大の中川大特別研究教授(京都大名誉教授)は「道路を造るだけだったら方向違いの政策だ。人口100万規模の熊本都市圏のようなところで道路を便利にして渋滞がなくなるなんてことはあり得ない」「地域交通は公共サービス。必要なサービス確保に自治体が投資するのは当然だ。支援という言葉ではなく投資。支援だと人ごとになる。住民のみなさんのため、お金を使って便利にするという発想への転換が必要だ」と語っています。まさに今の態本を表しているかのようです。まちが肥満体となり、道路交通が高血圧となっている今、血圧を下げる、すなわち車の量を減らす対策が必要だという認識を共有することが大切です。現在、市電の一部延伸は決まっていますが、それだけではほとんど効果はありません。富山市のライトレール構想のような軌道のネットワーク化と定時性が必要です。JR上熊本駅は市電、熊本電鉄と連絡していますが、市電と熊本電鉄が相互乗り入れをする、市電をJR豊肥線の南熊本駅までを復活させる、熊本電鉄終点の藤崎宮前から通町筋までを地下で延伸する、JR豊肥線の原水駅と熊本電鉄の御代志駅を結ぶ線を作るなどが実現できれば公共交通機関を利用する人がかなり増えて、渋滞も解消するでしょう。かなりの投資は必要でしょうし、反対する人たちも多いと思いますが、50年、100年先を考えるのなら、強いリーダーシップを持ってアクションを起こして欲しいと思います。最後に必要なのは強い意志です。不便な公共交通より渋滞しても暖かい車の中がいい、という人も多いでしょうが、時間のロスを考えると、公共交通の充実は自分にも社会にも利益があります!