お酒で日本列島をめぐる旅。34回目は山口県


国内における日本酒生産量が減少傾向にある中、山口の日本酒出荷量は、2006年以降12年連続で増加していました。そんな山口の日本酒は、瀬戸内、関門海峡といった海の料理を活かす淡麗でさわやかな旨口タイプが特徴です。


山口県の代表的なお酒をいくつかご紹介


【東洋美人(とうようびじん)】

「東洋美人」は、大正10年(1921年)に創業した澄川酒造場の銘柄酒です。特徴のある名前は、初代当主が亡き妻を思って名づけたもの。「東洋美人」は、厳選した上質な酒米と土地の良水を使い、伝統的な製法でていねいに造られている日本酒です。各工程では経験によって培われた“感性”を大切にする一方、勘頼みにはせず、学問的な知識や計測データを駆使した酒造りが行われています。



【雁木(がんぎ)】

「雁木」は、山口県を代表する蔵元、八百新酒造が造る日本酒銘柄です。商品ラインナップは純米酒のみ。現在の定番酒は、「ノ壱(のいち)」「ノ弐(のに)」「ひとつび」「みずのわ」「ゆうなぎ」「鶺鴒(せきれい)」の6商品で、いずれも原料米として山田錦を使用しています。米の可能性をそのまま引き出すため、シンプルに米・米麹・水だけで造る。そうしたスタンスから生まれた純米酒オンリーの銘柄が「雁木」です。



【貴(たか)】

「貴」は、山口県の永山本家酒造場が醸す日本酒銘柄。香りを追求するよりも米本来の味わいを引き出すことにこだわったこの酒は、さまざまな料理に合う食中酒としても人気です。「貴」は純米酒のみを揃えた日本酒ブランド。「癒しと米味」というコンセプトのとおり、ひと口飲めば、米本来の優しい味わいがじんわりと広がり、心が和みます。「貴」は定番の「特別純米60」を筆頭に、料理の味を引き立てる食中酒として親しまれています。




【五橋(ごきょう)】

「五橋」は、山口県岩国市に蔵を構える酒井酒造の日本酒銘柄です。岩国市中を流れる錦川の伏流軟水で仕込まれる「五橋」は、まろやかで香りの高い酒として知られています。「五橋」という銘柄名は、岩国市の錦川に架かる「錦帯橋」に由来します。「五橋」は、地元山口の風土が育んだ「水・米・技術(=人)」が三位一体となって醸される、文字どおりの“地酒”。山口の風土が育んだ「五橋」だからこそ、瀬戸内海産の新鮮な魚介類や錦川産の絶品天然鮎、そして中国山地の山の幸といった土地の食材から作られる料理にぴったり合うのです。



【金雀(きんすずめ)】

「金雀」の蔵元、堀江酒場は、中国山地の西部に位置する山口県岩国市錦町に建っています。錦川が貫くように流れるこの場所は、まさしく“山紫水明”の地。水が豊富で、昼夜の寒暖差が大きな気候は酒米作りにも適していて、日本酒造りに好適な環境が整っています。その酒質は、日本酒の鑑評会で高く評価されています。「金雀」は少量生産の入手困難な銘柄酒である一方、ラインナップは多彩で、最高級の純米大吟醸酒「Premium 金雀」を筆頭に、伝統の生酛(きもと)造りで醸された季節限定酒や古酒なども醸造されています。