天皇・皇后両陛下がイギリスを訪問されていますが、移動に使われているのが英王室所有のベントレーステートリムジン。



2002年、エリザベス2世の在位50周年を記念してイギリスの自動車製造者協会から英王室にある車が進呈されました。それがベントレーの公用車「ベントレー ステートリムジン」でした。


アルナージというモデルがベースとなっていて、装甲を施した特注のボディ、地雷の爆発にも耐える床、対戦車ロケット弾をもしのぐ窓ガラスなど、英王室の方々を危険から守るための様々な装備が搭載されているとのこと。


また、特別な気密構造によって毒ガスも防ぐことができるそうです。外からのあらゆる危険を想定して徹底的に安全な車となっています。


女王はあまりの素晴らしさに、同じ車をもう1台注文。そのためこのステートリムジンの生産台数は2台。


特徴は高いルーフや90度まで開くドア、王室の人々が「威厳を持った」乗り降りができるような仕様になっていて、女王が座ることになるリアシートは女王の身長に合わせて作られており、女王の座り心地が最優先されています。


前席は革張りですが、後席にはイギリスの織物製造業者ヒールド・ブラザーズが製造した「ラムウール・サテン」を使用。

なお前席は革張り・後部座席は布という組み合わせは、最高クラスのリムジンとしての様式だそうです。


20年以上前に製造された車ですが、気品あるボディーカラーとクラシカルなデザインが素晴らしいと思います!