今日は母の月命日でご住職が回向にいらっしゃいました。
毎月お経を上げていただきますが、わが家は浄土宗でお経の流れは毎月同じです。
どんな内容なのか、法要の折に頂いた「浄土宗 毎日のおつとめ」を読んでみました。
始まりのお経は
【香 偈(こうげ)】
お香は「仏さまの使い」とも言われ、道場(仏間)だけでなく身体と心を清らかにし、仏さまをご供養します。
続いて
【三宝礼(さんぼうらい)】
仏・法(仏さまの教え)・僧(その教えを信じる人々)の三宝を礼拝し、まごころをささげます。
【四奉請(しぶじょう)】
阿弥陀さま・お釈迦さま・もろもろの菩薩さまのお慈悲をあおぎ、この道場においでくださいとお願いします。
【懺悔偈(ざんげげ)】
はるかな過去より現在まで重ねてきた罪を仏さまのみ前で悔い改めます。
【十念(じゅうねん)】
「我が名をとなえる者は誰でも極楽浄土に救いとる」と誓われた阿弥陀さまを信じ、心から「南無阿弥陀仏(なむあみだぶ)」と十遍繰り返します。
九遍目のみ「なむあみだぶつ」ととなえます。
【開経偈(かいきょうげ)】
仏さまの教えを聞ける機会を得たことを喜び、その尊い法を身につけられるよう、仏さまにお願いします。
【仏説無量寿経 四誓偈(ぶっせつむりょうじゅきょう しせいげ)】
「無量寿経』の一部。仏となってすべての者を救おうと、世自在王如来(せじざいおうにょらい)のみ前で四十八の誓い(四十八願)をたてた法蔵菩薩(ほうぞうぼさつ)が、あらためてその決意を述べ、さらに世自在王如来の功徳を讃えて自らもそうありたいとの意志を表明します。
【十念】
【宗祖(元祖)法然上人御遺訓 一枚起請文(しゅうそほうねんしょうにんごゆいくん いちまいきしょうもん)】
宗祖法然上人がご臨終(往生)される二日前に遺されたお言葉です。上人のみ教えの肝要がすべて込められているといわれます。
【摂益文(しょうやくもん)】
阿弥陀さまの光明はいつも、お念仏をとなえる私たちを照らしています。
そのお慈悲を喜び、極楽浄土への想いを深めます。
【念仏ー会(ねんぶついちえ)】
お念仏を繰り返しとなえます。数にきまりはありませんがなるべく多くとなえます。
【総回向偈(そうえこうげ)】
お念仏の功徳をすべての人々にふり向け
極楽浄土へともに往生できることを願います。
【十念】
【総願偈(そうがんげ)】
自分自身も仏となるための誓いを述べ、お念仏の功徳によってみな共々に極楽へ往生し、仏の道を歩めますようにと願います。
【三唱礼(さんしょうらい)】
「南無阿弥陀仏」と三遍、節をつけて計九遍となえます。
【送仏偈(そうぶつげ)】
おつとめをするにあたっておいでいただいた仏さまをお送りし、また私たちの毎日をお守りくださるようお願いします。
【十念(低声じゅうねん)】
自分の耳に聞こえる程度の小さい声でお念仏を十遍となえます。
以上で終わります。
たくさんのお経ですが、一つ一つは短いので15分もかからずに全部のお経を上げ終わられます。
ちなみに浄土宗は英語ではHonen Buddhismと表記するそうです!