歌謡曲・フォーク・ニューミュージクの黄金時代だった「昭和」。印象に残っている曲を取り上げます。

今回は「22才の別れ」

作詞、作曲、歌: 伊勢正三(かぐや姫、風)



楽曲としての最初の発表は”かぐや姫”の4枚目のアルバム「三階建の詩」です。

「三階建の詩」は1974年3月の発売。

”三階建”とは”三人で作った”と言う意味。


全12曲の内、三分の一の4曲に”伊勢正三”が絡んでいて、4曲の中の2曲が「22才の別れ」と「なごり雪」で、同じ時期に作られています。


2曲とも若い男女の”別れ”を唄っていて、

”伊勢正三”ファンの間でこの2曲は歌詞の意味について、「噂」と言うか「謎」が囁かれていて、「2曲の中で描かれている男女は、同じカップルではないのか?」

 同じ別れを「22才の別れ」では彼女が唄い、「なごり雪」では彼氏が唄った?


ただ、これらの件に関して”伊勢正三”自身はコメントを出していないのでなんとも言えませんが…。


男女雇用機会均等法が施行される前は能力が高い女性でも、男性と同等の仕事をすることが難しい時代でした。


「結婚をとるか、仕事をとるか」という選択を迫られ、「結婚をとった」女性の多くは会社を辞め、専業主婦になっていきました。


そんな時代背景の中で、好きな女性と付き合えた事に、一応満足していた男性。

一方、恋愛と結婚を冷静に見極めていた女性。


家庭を持つことが真の幸せであるという概念がまだまだ女性に残っていて、女性の両親もそれが当然と思っていた時代でした。

「22才の別れ」は、この男女の愛に対する考え方の隔たりを歌った曲なんでしょう!