「イージー⭐︎ライダー」を数十年振りにテレビで見ました。



1969年公開のアメリカ映画で日本では1970年に公開されました。


リアルタイムで見たかどうかは覚えていませんが、ラストシーンが衝撃的だった事だけは覚えています。


この映画は、コカインの密輸で大金を得たワイアット(演:ピーター・フォンダ)とビリー(演:デニス・ホッパー)が、フル改造したハーレーダビッドソンを駆って、カリフォルニアから旅立つ。マリファナを吸いながら、向かう目的地は、“謝肉祭”の行われるルイジアナ州ニューオーリンズ…。


この頃のアメリカは1960年くらいから始まった、従来の価値観に反発する「カウンターカルチャー」の一大ムーブメントのヒッピー文化の時代でした。


主人公の二人は、典型的な「ヒッピー」そのものではないようですが、冒頭の腕時計を投げ捨てる描写や、「バイクで野宿」という旅行スタイルやその見た目は、明らかにヒッピーであり、南部の保守的な街の人にとってヒッピーは「淫らで怠惰な犯罪者」と映っていました。


そして当時のアメリカ南部の農民は極端に排他的で、北部の人間やヒッピーが南部に入って来るのを忌み嫌っていました。


 ヒッピーの一人や二人撃ち殺しても裁判は陪審制度ですから(地元の人の票決で有罪か無罪か決める)もちろん無罪になる事は常識でした。


映画の中で屈指の名セリフがあります。

「連中はあんたが象徴する自由を怖がってるんだ」「自由について話すことと、自由であることは、まったく別のことだ。……みんなが個人の自由についてしゃべるけど、自由な個人を見ると、たちまち怖くなるのさ」

 

そして2人も、ワイアットの「俺たちは負けたんだ」のセリフの後に、映画史に残る、衝撃的な最期を迎えることになります。


初めて高校生の頃に見た時は、アメリカの雄大な景色の中をチョッパーの大型バイクで気ままに疾走するシーンに憧れました。

また、ハーレーが疾走する印象的なオープニングを飾ったステッペンウルフの『ワイルドでいこう!(原題: Born to Be Wild)』にもシビレました。


しかし、まさかの結末が待ってました!