「EV市場が急減速」というニュースがネットに出てました。


電気自動車(EV)の大規模導入を進めていた米レンタカー大手ハーツは、保有するEVの約3分の1、およそ2万台を売却する戦略的な決断を下し、売却収益はガソリン車の追加購入に充てるそうです。


ここ最近、自動車メーカーが電気自動車(EV)の生産縮小や生産延期を発表したという報道をよく耳にしますが、これは、EVの消費者需要が落ち込んでいることを受けての動き。


例えばフォードは2023年10月末、EV生産に向けて予定していた120億ドル(約1兆8000億円)の投資を延期。ゼネラルモーターズも10月、2024年上半期までに40万台のEVを生産するという目標を断念。フォルクスワーゲンは9月、20億ドル(約3000億円)を投じてドイツにEV新工場を建設する計画を打ち切った。こうした報道が続いています。


現在では、ほぼすべてのEVが、フル充電で約400kmの走行可能ですが、消費者はいまだに、EVについての不安点に航続距離を挙げています。


もう一つEVの弱点としては寒さに弱いこと。先日厳しい寒さに見舞われたアメリカのイリノイ州で、テスラの充電ステーションで途方にくれるドライバーと走行不能なテスラ車の光景がメディアで取り沙汰されました。



そこには充電してもいっこうに充電できないテスラ車のみならず、充電をあきらめてドライバーに放棄されたテスラ車が集結していて、さながら「死んだ」テスラ車の墓場と化していたそうです。


EVは「寒冷時には利用可能な電力の最大約30%を失う可能性がある」そうで、車内のヒーターやシートヒーター、デフロスターなどの装備の使用はすべて、航続距離の減少につながり、「氷点下6度以下でのEVの航続距離は大幅に短くなる」という事です。



リーフからプリウスに乗り換えた人は、経験から言って電気自動車の利便性は街乗りに限ると断言しています。


「乗れば分かるけど航続距離はカタログデータの7掛け。3人乗ったら更に悪くなり、ヒーターでも入れたら電気スタンドを探しておかないとおっかない。また充電も休日には待ちの場合も多い。更に下取りも残価率が少なく安かった。バッテリーが固形燃料型になり更に現行より安くならない限り庶民が手を出したらしまったと思う事になる。買えばわかりますよ。」


新たな技術が誕生したときはいつもそうですが、真っ先に購入するのは高所得者層で、テクノロジーに強い関心をもち、環境を気にかけるタイプ。とはいえ、そうした人々は消費者のごく一部を占めるにすぎません。イノベーター、アーリーアダプターと呼ばれる、「新しい物好き」に商品が行き渡ったと見られ、需要の伸びが鈍化しているようです。


北米ではハイブリッド車の人気が高いそうで、プリウスなんかは入庫したら数日で売れるそうで、ディーラーの取り合いに成っているとか。


EVの謳い文句は、走行中に二酸化炭素を排出しない環境に良い車、充電設備を自宅に設置すれば、気軽に充電出来コストも低い等です。しかし、走行中には二酸化炭素を出さなくても、製造工程特にリチウムバッテリーは、リチウム採掘や精製に莫大な二酸化炭素を排出し、国によっては発電で二酸化炭素排出、廃棄処理は非常に難しく、ここでも大量の二酸化炭素を出すそうなので、本当に環境に良いのか疑問も感じます!