レコード大賞の歴史を振り返るシリーズの12回目です。
第12回日本レコード大賞は、1970年(昭和45年)12月31日に帝国劇場で行われました。司会は高橋圭三
第12回の大賞は、菅原洋一の「今日でお別れ」
作詞:なかにし礼
作曲:宇井あきら
編曲:森岡賢一郎
その他のおもな各賞は以下のとおり
◎最優秀歌唱賞
発表なし
◎最優秀新人賞
にしきのあきら「もう恋なのか」
◎歌唱賞
内山田洋とクール・ファイブ「噂の女」
岸洋子「希望」
森進一 「波止場女のブルース」
由紀さおり「手紙」
◎大衆賞
藤圭子「命預けます」
ザ・ドリフターズ「ドリフのズンドコ節」
◎新人賞
辺見マリ「経験」
野村真樹「一度だけなら」
安倍律子「愛のきずな」
ソルティー・シュガー「走れコウタロー」
◎作曲賞
川口真「真夏のあらし」(歌:西郷輝彦)
◎作詩賞
なかにし礼「昭和おんなブルース」(歌:青江三奈)
◎編曲賞
馬飼野俊一「笑って許して」(歌:和田アキ子)
「今日でお別れ」は、菅原洋一のシングル盤レコードとして1967年に発売されましたが、その当時は1965年に発売していた『知りたくないの』のロングヒットに埋もれる形になっていました。
その後、1969年に森岡賢一郎のアレンジによるニューバージョンをレコーディングし、同年12月25日に再発売。年明けの1970年に30万枚のヒット曲とりました。
「今日でお別れね もう逢えない」
この歌詞を聞くと〝会者定離〟という言葉が思い浮かびます。
この世で出会った者には、必ず別れる時がくる運命にあります。この世や人生は無常である、だからこそ、共にあった時間がいっそう輝かしく思えます!