お酒で日本列島をめぐる旅。3回目は岩手県。
岩手は、日本三大杜氏の筆頭「南部杜氏」の里です。
寒冷な気候に合わせた工夫と研鑽を重ねた技術によって造られる岩手の日本酒は、雑味がなく、きれいな味わいと評されます。
岩手県の代表的なお酒をいくつかご紹介。
【浜千鳥(はまちどり)】
浜千鳥は、蔵元のある釜石市、陸中海岸の浜辺を訪れる千鳥の姿をイメージした日本酒で、大きな特徴は、地元・釜石で熱烈に愛されていて、バランスがよく、主張しすぎない浜千鳥の味わいは、陸中沖で獲れる新鮮な魚介類との相性が抜群で、古くから地域の食中酒として愛されてきました。
【赤武(あかぶ)】
赤武 AKABU(あかぶ)」は2011年3月11日に東北地方を襲った東日本大震災からの“復興の象徴”としても知られる日本酒です。赤武酒造の復活は、5代目当主で弱冠22歳の杜氏、古舘秀峰氏が、地域の人々や取引先からの支援を得ながら、粘り強く成し遂げたものでした。2018年には岩手県新酒鑑評会において岩手県知事賞に輝くなど、まさに岩手県を代表する人気の日本酒へと成長しています。
【あさ開(あさびらき)】
日本で一番大きな規模を持つ杜氏集団が、岩手県発祥の「南部杜氏」。
南部流一筋で50年以上に渡り酒造りを続け、数々の賞を受賞した実力派杜氏、藤尾正彦氏が醸す銘酒が岩手県盛岡市の「あさ開(びらき)」です。
「あさ開」では、平成の名水百選に選ばれた大慈清水と同じ湧水が敷地内に湧き出ており、創業以来変わらず酒造りに使用。軟水で繊細さを感じるやわらかな飲み口の湧水は、そのまま、お酒の味わいに。南部流酒造りの特徴ともいわれる、突き破精製麹と長期低温発酵によって、淡麗な味わいに仕上がっています。
【七福神(しちふくじん)】
「七福神」という縁起のよい名をもつ酒は、岩手県最古の歴史を誇る蔵元、菊の司酒造の主要銘柄のひとつ。「和をもって酒造りの心とする」をポリシーに、米の旨味にこだわった酒造りを続ける老舗蔵。
「七福神」には、マイルドなコクに定評がある定番酒「純米酒 七福神」に加え、飯米「ひとめぼれ」を用いた「辛口純米酒 七福神」などがラインアップされています。
【月の輪(つきのわ)】
「月の輪」は岩手県紫波(しわ)の地に酒蔵を構える月の輪酒造店が、代々「企業ではなく家業」として造り続けてきた、この地を代表する地酒です。
「月の輪」の蔵元、月の輪酒造店を営む横山家は、代々、この地で日本酒造りの原料となる麹(こうじ)を商っていて、酒造業を創業したのが明治19年(1886年)、現在も5代目の杜氏(とうじ)である横沢裕子氏の指揮のもと、代々受け継がれてきた技術と精神のもとに、ていねいな酒造りを続けています。
南部杜氏は聞いたことがありますが、岩手のお酒の銘柄は馴染みがなく機会があったら飲んでみたいと思います!



