エジプトの女王クレオパトラ曰く、聖なるもの。アリストテレスが愛し、ダーウィンが進化論の果てにたどり着いた生き物、それがミミズ。



ミミズはダンゴムシ、微生物などの他の土壌生物達と協力し、畑の表層にある枯れ葉・枯れ草や堆肥、虫の排せつ物や死骸などを食べて体内で分解し、肥沃な土壌へと変えていきます。特にミミズのフンには野菜にとって重要な栄養素となるカルシウム、カリウム、リン酸などが植物が利用しやすい形となって含まれている他、腐植酸、アミノ酸、酵素なども豊富に含まれており、ミミズの体内は肥沃な土の製造工場のようです。またそのフンの周囲は微生物数も増えることがわかっており、土壌生態系を豊かにする働きがあるとも言えそうです。


英国の緑地の土の中で働いているミミズは,1年間に1㌶当たり約20㌧ものフンを産出すると見られていて、さらにナイル渓谷に生息するミミズは,1㌶当たり最高約2,500㌧もの糞を排泄することがあるそうで、ミミズが土を耕してゆくと,土は通気性や吸水性がよくなり,どんどん肥沃になります。だからこそ、ナイル川をわざと氾濫させるだけで、農耕技術があれほど成立したわけで、クレオパトラはこの特別なミミズを国外に出すことを禁じました。


科学者たちの発見によれば,ミミズの消化器官は栄養素を植物が吸収しやすい形に変えるので,ミミズのフンには植物のための栄養がたくさん含まれています。そのうえ,腐りかけた肥やしや植物についている多くの有害な微生物は,ミミズの消化管を通過する際に死滅します。ですから,ミミズは食事をしながら土壌をきれいにしているのです。廃棄物を糧にして滋養物を生産するので、理想的なリサイクル・マシンです。


ミミズは釣りの時に魚のエサとしてよく使われますが、それ以外にも鳥やイノシシ、モグラ、大型昆虫のエサにもなります。

生態系のピラミッドの中では底辺に位置していますが、ピラミッドを支える意味でも重要な生き物となっています。


ミミズが司る大地からは草木が繁栄し、草木の恩恵を動物が享受し、動物はやがて大地へ還ります!