今回は龍の生い立ちに触れたいと思います。
中西 龍は昭和3年6月16日 父 清太郎と母 ハツの長男として生まれます。
干支の辰年にちなんで、龍という名がつけられました。
ちなみに私の父も同じ昭和3年生まれで辰雄です!(笑)

龍という文字を日本ではリュウと読みますが、漢音はリョウ。
禅の修行で漢籍に親しんでいた清太郎は元来の読みを尊重しました。

龍が5歳のとき、実母ハツは弟の慧(さとし)を産んだ数時間後に24歳の若さで他界します。父清太郎は神田末広町生まれ、日本大学専門部を出て東京市役所に職を得た苦学力行の士で、東京都港区の区長をしていました。

大学卒業後の事を父に聞かれると、龍は放送局のアナウンサーになりたいと答えます。それを聞いて清太郎は、逓信省の幹部、NHKの取引銀行の重役などあらゆる人間関係をたどり、龍の就職のためにひそかに尽力し、かくして、息子はめでたくアナウンサーとして日本放送協会の採用試験に合格します。

わが国初のテレビジョン本放送が始まった昭和28年2月1日 記念すべき日に、中西 龍たちNHK第26期生アナウンサー18名は協会に仮採用され、3ヶ月の研修を経て、龍には熊本中央放送局赴任の辞令が下ります。

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今回はここまで、次回からいよいよ龍の本領が発揮されていきます!