自分の生まれた年から昭和を振り返るシリーズの17回目
昭和46年16歳です。

高校も2年生になって学校にも慣れて、それなりに楽しんでいました。
この年、カップヌードルが発売され、銀座にマクドナルドの1号点がオープンしました。
熊本では大きな事件がありました。それは、熊本市のネズミ講、第一相互経済研究所(天下一家の会・内村健一)が脱税容疑で強制捜査されるという事件です。

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ねずみ講とは、「親しき友の会」に入会したA会員は2080円を出資します。内訳は天下一家の本部から指定された6代前の先輩会員に1000円を送り、残りの1080円は本部に送ります。この手続きを経ると本部から会員証と子会員(自分から見て)4人の勧誘書類が送られてきます。
A会員は4人の勧誘が義務付けられており、子会員は更に4人づつの勧誘で16人、更に64人、256人と増えていき6代目が1024人。6代前の先輩会員となったA会員は、この段階で1024人から各1000円づつ102万4000円を手にすることができるというものです。
親が子供を産み、その子供が親となり子供を生むという図式があたかも「ねずみのように膨らんでいく様態」を示すということで「ねずみ講」と呼ばれました。
その後昭和47年に脱税容疑で逮捕された内村は「無限連鎖講の防止に関する法律」の施行に伴い第一相互研究所の「破産宣告」を受け、昭和58年7月、内村の所得税法違反での有罪が確定。内村は持病の糖尿病で闘病生活を余儀なくされ平成5年死去(享年69歳)しました!