おはようございます。
今日から数話、短編小説のような気分で書いていきます。
お楽しみください。
「サイトウ国物語~第1章 怒りの国王~」
昔むかし、あるところに「サイトウ国」という国がありました。
サイトウ国は元々、争いごとが苦手な国王が統治する、静かで平和な国でした。
それがある日突然、ティラノ国王が統治するジュラ紀ジュラ国より攻撃を受けてしまいます。
ティラノ国王
「わしゃーもっと贅沢な暮らしがしたいザウルス!サイトウ国を滅ぼして、領土も国も肉も、全て奪い尽くすザウルス!」
プテラの大臣
「国王!それはなんとも妙案ドン!早速攻め入るドン!」
トリケラ将軍
「国王!大臣!かしこまりました!つきましては、私めが責任をもって指揮を執り、見事サイトウ国を侵略してみせますトプス!」
ティラノ国王
「おおー!頼もしザウルス!任せザウルス!」
トリケラ将軍
「ははっ!つきましては、念のため、奴らがどの程度の軍事力があるかを推し量るためにまずは軽めに攻撃をしかけトプス!」
ティラノ国王
「よし!任せザウルス!」
そして、ジュラ紀ジュラ国の攻撃を受けたサイトウ国には混乱が走ります。
民兵
「国王ー!サイトウ国王ー!」
サイトウ国王
「ぽへっ?」
民兵
「大変ですー!よりによってあの最強軍事国家のジュラ紀ジュラ国の兵士たちが我が国に攻め入って来てますー!」
サイトウ国王
「な、なにーー!!よーっし!早速ウェルカムボードを用意し、フラワーシャワーでお迎えしろー!!」
民兵
「国王ー!ふざけてる場合じゃありませんって!やつらはこの国を侵略し、全てを奪い尽くすつもりです!どうしましょうか!?」
サイトウ国王
「なにーー!!侵略だとー!親友じゃダメなのかーーー!!」
民兵
「ダメっぽいですー!」
サイトウ国王
「よーし!では堂々と迎え撃とうじゃないか!!サイトウ国の誇れる軍事力、最強衛兵たち、出撃準備だ!」
民兵
「いや、いないんですって。僕しか!先月の会議で戦争なんて絶対にしないから、みんな農民になろーよってことに決まったじゃないですか!それでみんな今頃農作業に精を出してますって!」
サイトウ国王
「…降参しよう。」
民兵
「…はい。」
と、闘わずして降参したサイトウ国。
肉系の食料を全て差し出すこと、
今後も肉系の食料は全て毎月差し出すことを約束して、なんとか領土を守ることだけには成功しました。
ティラノ国王
「びゃっはっはっ!あの腰抜け国王のおかげで我が国の肉事情はとっても良好ザウルス!これからもしっかりと肉をふんだくってくるザウルス」
プテラノ大臣・トリケラ将軍
「ははー!」
一方、サイトウ国では内紛寸前の状態でした。
民
「国王の腰抜けー!ビビリー!カスー!ゲロー!」
サイトウ国王
「ゲロは言い過ぎだよな…ゲロは。」
民兵
「仕方ありません。肉系の食料は全て奪われ、各国の王たちにも『はやりの草食系国家??』と笑われる始末…。」
サイトウ国王
「むむむむむー!いくらなんでもムカムカしてきたぞ!もとはと言えば、あの単細胞のティラノ国王が自分の私利私欲のために
勝手に侵略してきただけじゃないか!!なんで私がゲロ扱いされなければいけないのだ!」
民兵
「それは、武力がなさすぎて48秒で降伏したからですよ。」
サイトウ国王
「むむむむむ、世界記録は43秒くらいだろーに!」
民兵
「それはマイケルジョンソンが400メートル走で出した世界記録です。おそらく降伏に関して48秒という数字は、降伏判断スピード世界記録です。」
サイトウ国王
「むむむむむ!わかった!わかった!わかったぞ!武力には武力で対抗!あのティラノ国王の肉で焼肉パーティーをしてやるぞ!」
民兵
「国王!正気ですか!?相手は軍事力世界最強のジュラ紀ジュラ国ですよ??」
サイトウ国王
「正気も正気!武には武で対抗だ!」
さて…サイトウ国の運命やいかに…。
明日に続く。
ということで、今日は「武には武で対抗ってホントかな?」でポチ!
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