さて、伝説のウサインボルトをモデリングしたコウタくん。
その後の様子はいかに!?
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目の前の結果に左右されず、ただ淡々とやるべきことをやる。
そうは言っても、何も大きな変化もないままあれからまた一週間が経ち、僕は少しイラだっていた。
「ねぇ、ミント。」
「にゃ?」
「目先の結果にこだわらずにやるべきことをやるってさ、すごく大切なのはわかるけど、そろそろ結果がほしいよー。なんかパワーダウンしてきちゃったんだ…。」
「そっか。ふむふむ…よし!じゃあそろそろあれを教えようかな。」
おっ!
また新しい内容を教えて貰えそうだぞ!
僕は目をキラキラさせてミントを見つめた。
「夢を最速で叶えたい場合はね、『SMARTの原則』を使えばいいんだ!」
「SMARTの原則…ですか?」
「そうそう。SMARTの原則ってのは各項目の頭文字を取ったもので、
S...specific 具体的である
M...measable 計測可能
A...agree 同意している
R...realistic 現実的である
T...timely 時期が決まっている
を意味しているんだ。」
「は、はぁ…」
ヤバい…なんかわけわからんぞ…。
「きっと口で説明しても分かりづらいだろうから、実際に当てはめてみよう!」
「は、はい!」
「まずコウタくんの夢は何?」
「歌手になることです!そのために今はまず歌唱力アップを目指しています!」
「オッケー!では『歌唱力アップ』を当てはめていこう。ちなみに、歌唱力アップって具体的にどんな状態?」
「うーん。やっぱりはじめての人とカラオケ言って『うまいね!』って言われるレベルですかね。」
「おっ、具体的だねー。じゃあ
S...カラオケで上手いと言われる
だね。
次、計測可能かどうかなんだけど、ここは達成出来たか出来なかったか第三者が見ても明確に分かるようにするためのポイントなんだけど、例えば『◯人以上に言われる』とか、『採点で何点以上出す』とかだね。」
「おー、なるほど。では3人以上とかにしておきます。」
「うん。オッケー。じゃあ…
M...3人以上
だね。
次は、同意しているかどうか?なんだけど、これはわかりやすく言うと、『本当にやりたいと思ってる?』ってことだね。意思の確認だよ。」
「もちろんやりたいですね!」
「オッケー!じゃあ、
A...オッケー!
だね。
次は、現実的かどうかなんだけど、現実的に考えてその夢は実現できそうかな?」
「うん。まぁ世の中にはそんな人いっぱいいるし、3人とかなら全然大変ってわけじゃないので可能でしょうね。」
「オッケー。じゃあ、
R...オッケー!
だね。
最後に時期の確認なんだけど、ここではいつまでに達成したいかを決めて貰うんだけど、この目標はいつまでに達成させたいかな?」
「えーっと、現実的に言ったら半年後くらいですかね。」
「うん。オッケー!じゃあ
T...半年後まで
だね。
これで全てが出揃ったね!」
「はい!
具体的な目標(S)
カラオケで上手いと言われる
計測可能か(M)
3人以上に言われる
やりたいと思うか(A)
もちろん
現実的か(R)
大丈夫!
いつまでにやるか(T)
半年後までに!
ですね!」
なんか本当に具体的になった。こんなにしっかり夢のこと考えたのなんてはじめてだな。
「そうそう!こうやって夢をSMARTの原則に当てはめるとどんどん現実になっていくんだ。」
「はい。本当、なんか…できそうな気がしてきました…。頑張り甲斐がありますーーーー!!」
ドンっ!
ガシャガチャガチャ…。
「イテテ…」
感動のあまり思わずミントに抱きつこうとしたら、ミントは冷静にひらりとかわし、僕は勢い余って食器棚に突撃してしまった…。
「じゃあコウタくん。今日決めた半年後の目標に向かって今日から出来るスモールステップを考えて!」
「は、はい…。」
頭をかきながら僕はペンと紙を用意する。
えーっと…
・カラオケで歌う十八番ソングを決める
・腹式呼吸の練習をすふ
・十八番ソングを聴きまくる
・精密採点機能で採点してみる
よしと…。
「さぁコウタくん、また今日から一歩ずつ出来ることをやっていくんだ!」
「はい!」
ミントが来てから、僕の生活は激変した。本当に夢が叶いそうな気がするんだ。
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はい。
ということで、今日はSMARTの原則を学びました。
皆さんもぜひ自分の夢に当てはめてみてくださいね( ´ ▽ ` )ノ