こんにちわ。
コウタくんの才能が明らかになってきましたねー。
ぜひみなさんもワークしてみてくださいね。
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「それではコウタくん、前回までで見つけた君の『好きの源』と『得意の源』を掛け合わせていくよ。」
「はい」
掛け合わせるってどういうことだろうな・・・。
「それじゃあ、まずコウタくんの『好きの源』をもう一度整理するよ。
自己啓発の本を読む
ギターを弾く
歌う
だね。」
「はい。そうです。」
「じゃあ次に、このコウタくんの好きなものを掛け合わせると何が出来るか確かめてみよう。
自己啓発本×ギター×歌×コウタくん=
この計算式から出てくる答えってどんな言葉になりそう?」
「えっ?
自己啓発本×ギター×歌×僕=
ですか?
うーん・・・うーん・・・。
『情熱シンガー』とかですかね??」
「『情熱シンガー』ね。了解!
では次に、コウタくんの得意を掛け合わせていくよ。
人前で話す×声×スピーチ×コウタくん=
これはどう?」
「ほうほう・・・、
人前で話す×声×スピーチ×僕=
ですか・・・。」
なんか楽しくなってきたな・・・。
「じゃあ、スピーチをよく頼まれるっていうのは人のいいところを見つけて伝えることが出来る力があるってことで『友人紹介宣伝マン』とかどうですか?」
「うんうん。『友人紹介宣伝マン』ね。
オッケーじゃない!?」
『情熱シンガー』に『友人紹介宣伝マン』か・・・。楽しいな。
「じゃあ次に、コウタくんの『好きの源』と『才能の原型』をかけ合わせていくよ。
情熱シンガー×友人紹介宣伝マン×コウタくん=
これはどう??」
「なるほど!
情熱シンガー×友人紹介宣伝マン×僕ですね!
えっと・・・、あっ!
『目の前の人を勇気づけることが出来る歌手』とかどうですか?」
「『目の前の人を勇気づけることが出来る歌手』ね。
いいと思うよ。ちなみにそれをもう少しわかりやすく伝えるとしたら、どんな説明になりそう?」
「うーん。そうですねぇ・・・。自己啓発とか名言とかの元気になる言葉を歌詞にして、その人の悩みに合わせて歌を作って歌ってあげる人ですかね・・・。なんかこう、世界中の人を幸せにするぜ!って感じじゃなくて、目の前の人に寄り添えるような歌手ですかね・・・。」
「そうなんだね。」
ミントの目が今まで見たことがないくらいに優しく見えた。
「きっとそれがコウタくんの目指すべきところだと思うよ。」
「へっ?歌手!?無理無理!!僕、歌とか全然上手くないんで!!」
「そうなんだね。で。今の実力と将来の夢って何か関係するの?」
ミントが本気で『不思議』という表情で僕を見たので、僕も一瞬戸惑ったが・・・
「いや、するでしょ!するする!今の実力と将来の夢?関係するに決まってるね!歌手なんて無理!」
僕は一気にまくし立てるように言った。
そんな僕の姿を見て、ミントはあからさまに肩を落とし、なにも言わずに僕の布団の上で丸まった。
ミントとの一回目の授業が終わった。
・・・歌手?
いや、どう考えても無理だろ。
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はい、ということで、コウタくんの才能・・・
これからどうなっていくんでしょうかね?
また明日もお楽しみをー☆