こんにちわ!
連載小説第3話目です。
まだご覧になったことがない方はこちらからどうぞ。
今日の18時にはついに・・・
ついについに・・・・小冊子、『イヤ、君は天才だ!』のPDFファイルを添付します!
ぜひご覧になってくださいねー(´∀`)
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「コウタ君、なんでボクが君に会いに来たか説明するよ。」
「はい。」
なぜかわからないけど、どんどん緊張感が高まってくる。
「コウタ君は、心理学って知ってるよね?」
「はい。聞いたことくらいはあります。」
「そうだね。自己啓発マニアだもんね。それなら話は早い。」
・・・マニアってほどでもないけど。っていうか、なんか腹立つな。
「コウタくんは今、2016年の世界にいるね?」
「はい。そうですね。ミントもだよね?」
「・・・あんまり信じてもらえる気はしないけど、僕は2080年、つまり今から64年後の未来から来たんだ。」
「んっ?64年後?なんですかそれ??っていうかやけに半端ですね。」
「半端?」
「いやいや、なんかそういう系の物語って30年後とか50年後とか100年後とかもっと区切りがいい設定のはずなのに、64年後ってのが半端すぎて逆に気になるっていうか。」
「コウタ君、続きを話すね。」
あっ・・・無視された。
「コウタくんは64年後の地球ってどうなってると思う?」
「64年後・・・ですか・・・。正直全然わからないですね。でも、猫が人と話せるようになってるということはわかりました。」
「そうだね。想像つかないよね。実は・・・」
ブーーーーーン、ブーーーン。
すごいタイミングでなってしまったケータイを見ると、それは直属の上司からの着信だった。
「ミ、ミント、ちょっとごめん。この電話だけ出ていい!?この上司、すぐに電話出ないと後々ネチネチ言ってくるから嫌なんだよ。」
ミントはあからさまに肩を落とし、『どうぞ』と言わんばかりに右手(右前足!?)をケータイに差し出した。
「はい、新田です!・・・・はぁ・・はい。えっ!?本当ですか?すいません、すぐ確認します!」
ヤバイ・・・。
会社の非常用セキュリティーカードを持ち帰って来ちゃってる・・・。それがないと上司が最終戸締りできなくて帰れないもんな。
「ミント、ごめん!このセキュリティーカードがないと上司が家に帰れないんだ。すぐに会社に届けてくるよ!」
「えっ!?…っていうかさ、コウタ君はなんで平社員なのにそんなに大事なセキュリティーカードなんて持ってるの?」
「あっ、うちの会社はね、喫煙所がないからみんな非常階段でタバコ吸うんだ。で、その時にこのカードが必要になるんだけど、無くしたら責任重大だから会社内では基本的にこのカードの管理は僕が任されてるんだ!」
「それは、任されてるんじゃなくて押し付けられてるって言うんだよ・・・・。」
「うーーーん、まぁそうかもね。とりあえず、上司にネチネチいわれるのも嫌だし、急いで会社にいって渡してくるから、話の続きはそのあとでいい?」
「…ボクはね、君の夢を叶えに来んだよ!」
「はいはい、僕の夢ね。・・・・つて、えっ!?」
「ボクは、君の夢を叶えに来たんだ。詳しい話は、おいおいするけど。とにかくコウタ君の夢を叶えるためにここにいるってことだけは覚えといて!」
僕の夢・・・・。
未来から来た・・・・。
んっ?
一体何のため!?
「ほら、コウタ君。早く行かないと上司に怒られるんでしょ。」
ミントの言葉でハッと我にかえった僕は、やけにくつろいでいるミントを尻目に、急いで会社へと向かった。
僕の夢・・・かぁ。
ちゃんと考えたことなんてなかったかもな・・・。
物思いにふけりながら、夜の道を会社へと急いだ。
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はい、ということで、ついに夢の話が出てきましたねー。
コウタくんは一体どんな夢を、どうやって叶えていくんでしょうね(´∀`)
明日もお楽しみにー☆
「せんせー!」
「おっ、しぶといね。生徒くん。」
「コウタ君の夢は知りませんが、僕の夢はこの小説に出演することです!出来れば主役として!」
「へー、そうなんだね。」
「えっ!?それだけ!??」
まだ間に合う!
天才になろう!