「せんせー。」
「なんで僕っていつも三日坊主なんだと思います?」
「んっ?生徒くん、急にどうしたの?」
「いやー。なんかやる気が続かないんですよねー。むしろ三日続けばいいほうですよ!」
「そっか。やる気が出なくて困ってるんだね。」
「はい。そうなんですよ。どうしたらいいですか?」
「ちなみに、やる気が出ないのは悪いことなの?」
「はっ?悪いことでしょ。せんせー、めんどくさがらないでくれます?ただでさえ最近ブログの更新頻度が少なくて貴重な読者さんたちから若干のひんしゅくをかってるんですから!!」
「生徒くん、めんどくさくてそう聞いてるわけじゃないんだよ…。っていうかいきなり痛いところ突かないでよ…。」
「いいから、ブログの更新とやる気の秘密の話、お願いします。」
「はいはい…。じゃあもう一回聞くけど、やる気が出ないのは悪いこと?」
「はい。悪いことです。」
「なんで?」
「なんでって、仕事が効率悪くなって給料増えないでしょ!!」
「なるほど、じゃあ生徒くんは給料を増やすために仕事をしたいんだね!」
「んっ?ちょっと待ってください…。なんかそう言われると違和感が…。」
「うん。どこに違和感?」
「うーん、うーん…。」
「じゃあね、生徒くんにとってのやる気ってどんな意味を持つのかな?」
「やる気ですか?うーん…、『自分を向上させるもの』ですかね?」
「自分を向上させるもの?」
「うーん。なんていうか、あっ!ほら!車で言うとアクセルみたいな感じかな!ブーンと一気に目的地まで行くぞーって感じかな。」
「なるほど!『やる気=アクセル』だね?」
「はい!そうです!我ながら完璧な答えです!!」
「なるほど、じゃあ生徒くんは車を運転するときにはずーっとアクセル踏みっぱなしにしないと気が済まないタイプなんだね!」
「はっ?んなわけないでしょ!そんな暴走車両、ちょっと頭おかしいじゃないですか!!むしろアクセルなんてそんなにガンガン踏まないですよ。ガソリンの燃費も悪くなるし。今の時代はエコですよ!せんせー!」
「でも生徒くんはやる気(アクセル)はずーっと出してたいんでしょ?」
「いっ…いや、そのぉ…」
「生徒くん、やる気なんてね、三日続けば十分なんだよ。人ってね、そんなに単純でまっすぐな道ばかりを進むわけじゃないからその日ごとに少しずつハンドルをきりながら様々な選択をして進むんだ。その時にアクセル全開、やる気全開だったらまともな選択なんて出来ないよね。」
「たっ…確かにそうですけど…。なんかやる気出ないと不安なんですよ…。」
「そうだね。それが一番の問題だよね。やる気を出す必要がない時まで無理にやる気を出そうとする。きっと初めはそれでもやる気は出てただろうね。」
「はい…。確かに…。入社当初はなんとかなってました。」
「だね。で、今はもうガス欠。必要ない時までアクセル全開だったんだからそうなるよね。で、燃やすガソリンがないのに、またアクセル全開にしようとしてる。そうすると車ならどうなるかな?」
「壊れますね…。」
「だね。生徒くんは自分の身体を壊したいの?」
「いや…それは違います…。」
「生徒くん。やる気はね、出すものじゃなくて出るものなんだ。一生続けたくなるものなら一生続くだろうし、そうじゃないものならすぐ消えるだろうね。」
「じゃあ、今みたいにやる気が出てない時はどうしたらいいですか?」
「徹底的に休むか、何にやる気が出そうか探すことだね。」
「徹底的に休む、ですか?」
「そうだね。ガス欠なら何を見てもやる気は出ないからね。まずは休んで燃料になるエネルギーをためないと。」
「理屈はわかりますけど、徹底的に休むなんて無理ですよーーー!」
「ははっ、言うと思ったよ。それはまた別の問題だね。でもやる気を出すために無理して身体壊したら元も子もない話なんだけどね。」
と、言うことで、
最近、頑張り過ぎてませんか?
「やる気くん」はあなたの身体のバロメーターです。
やる気を出す一番の方法は、心も身体もしっかり休めて充実させることですからねー。