2025年5月29日から4日間、静岡県の伊豆ベロドロームで開催された『2025ジャパントラックカップ』

 

この国際大会で、韓国の18歳、チェ・テホ(CHOI Taeho)選手がスプリントとケイリン種目で圧倒的な強さを見せ、優勝をさらった。

 

彼の強さにも驚いたが、さらに彼のコメントにぶったまげた俺!?

 

「今後は、オリンピックを目指していますが、日本の競輪選手になるという道も志しています。その夢のために、日本語の勉強も頑張っていきます。」

 morecadenceより引用



えぇぇぇぇぇ!!!

 

この若き才能の日本進出は、競輪界にとって脅威なのか、それとも新たなチャンスなのか?

 

チェ・テホとは何者か?

チェ・テホは2007年生まれのジュニアカテゴリーの世界トップ選手。2024年ジュニア世界選手権でスプリント銅メダル、2025年アジアジュニア選手権ではスプリント全4種目を制覇。最高速度80km/h、1kmフライングスタートで55.661秒という驚異的な記録を持つ。彼のケイリン優勝は、競輪の戦術にも適応できることを示しており、日本のトップ選手を凌駕するポテンシャルを感じさせた。

 

日本の競輪選手になれる可能性

日本の競輪選手になるには、日本競輪選手養成所での10ヶ月の厳しい訓練と試験を通過する必要がある。合格率は約10%と狭き門だ。チェ・テホが日本語を勉強しているのは、このハードルを意識してのことだろう。しかし、競輪特有のライン戦術やNJS規格のスチールバイク、独特の文化への適応は簡単ではない。

 

一方で、彼が短期登録選手制度に選ばれる可能性は高いかもしれない、この制度は10日間の講習と検定試験でS級2班として約半年間レースに出場できる。過去にはオーストラリアのマシュー・グレーツァーが勝率87%、15連勝を記録し、競輪界を震撼させた。チェ・テホのスプリント力なら、同様のインパクトを与えるかもしれない。

 

競輪界への脅威?

チェ・テホの参入が競輪界に与える影響は二面性がある。まず、脅威とされる点。彼の圧倒的な身体能力は、現在の競輪界トップ選手に匹敵し、賞金や競走得点に影響を与える可能性がある。外国人選手は単騎で走ることが多く、ライン戦術を崩すため、ファンの車券予想にも波乱を呼ぶかもしれない。過去には外国人ラインの有利さが問題視され、2004年に制度変更された経緯もある。

 

しかし、ポジティブな側面も大きい。彼の参入は日本人選手のレベルアップを促し、競輪の国際的注目度を高める。2024年世界選手権で佐藤水菜や山﨑賢人がケイリン金メダルを獲得したように、国際競技での成功は競輪界全体の底上げにつながる。若手選手にとっても、同世代のライバル出現は刺激だ。さらに、競輪のグローバル化は新たなファンを引きつけ、市場拡大のチャンスとなる。

 

競輪界の未来

チェ・テホの「日本語の勉強も頑張っている」という発言は、短期登録制度での参入を視野に入れた現実的な一歩かもしれない。だが、18歳の彼が競輪選手養成所を目指すなら、競輪界に新たな歴史を刻む可能性もある。脅威かチャンスか?答えは、彼が日本の競輪文化にどう溶け込み、ファンがどう受け入れるかにかかっている。

 

競輪は伝統と革新のスポーツだ。チェ・テホのような若き才能が加わることで、競輪界はさらなる進化を遂げるかもしれない。彼の次の一手、そして競輪界の対応に注目したい。