今回、チームメンバーLuの繋がりで中国のカートドライバーHaoxiとHaotianのSLカートミーティング神戸シリーズ第4戦、そしてHaoxiのRMC瑞浪シリーズ第5戦&第6戦の参戦サポートをさせて頂きました。
チームとして海外ドライバーさんの受け入れは初めてで(Luは昨年から在日で、当チームに所属しSL宝塚や神戸で活動してくれています。)コミュニケーションは基本カタコト英語。。。か、翻訳アプリでした(笑)
SLカートミーティングにエントリーする為に必要なSLカートライセンス取得から始まり、初日本でのレース及びKTエンジンでの走行も2人の習熟スピードの早さに大変驚かされチームに刺激を与えてくれました。
レースは22台中、Haoxiが入賞まであと一歩の7位フィニッシュ、Haotianは残念ながら決勝ヒートの1周目で接触し下位に沈みましたが予選ヒートでは8番手とシングルポジションを走行しドライビンスキルの高さを十分に示したレースとなりました。
RMC瑞浪では、SL神戸以上の厳しいレースになる事は分かっていて木曜日入りした1日目から大苦戦。
Haoxiは今年から本国でJr.MAXのレースに参戦をし4戦全勝。
しかし瑞浪のJr.MAXに比べて台数も少なく、使用タイヤもD2ではなくD5と、違いや差があるのですが今回Haoxiのレースサポート受け入れを決定付けた決め手は、本国でのレース動画を全て観た際に『ドライビングに力強さがあるのはもちろん、レースの組み立てがかなり上手で、自分が損をしない走りをするドライバー』だと分かり、一緒にレースをする事が出来ればすごく楽しそうだと思い決断しました。
もちろん本国での素晴らしい成績がある分、良いマシンを提供しなければならないプレッシャーはあったのですが、僕自身が持つ全ての知識と技術を全力投球し一緒にハードワークする事によって成績以上にHaoxiにとっても良い経験をしてもらえるのではないかと考えていました。
予想通り現実は甘くなく、練習走行トータル2日間全て走行台数の下位から数えた方が早く、Haoxiの表情は暗くなる一方。
『僕は今年の中国でのHaoxiのレースを全て観たよ。Haoxiは必ず成し遂げれるドライバーだよ。自信を持って行こう!』と、カタコト英語と併せて翻訳アプリを使って励まし支えるも上手く伝わらなかったのか信じてもらえなかったのか。。。(笑)
そこで次に僕がもう1つ言った『Haoxiがタイムが出ない時、速くない時、うまく走れない時は僕も同じようにツラい。そういう時こそお互い笑顔を見せていこう。』と伝えました。
そのタイミングから少しずつではありますが前向きになってくれ、僕と目が合うたびに笑顔を見せてくれました。
そして迎えた土曜日の第5戦。
SL神戸レースウィークから昨日の前日までにHaoxiの得意部分と苦手部分を把握し整理し、多くのテストをし考え抜いた今のHaoxiのドライビングとコンディションに合うはずだと自信のあったマシンセットでスタート。
思ったよりタイムは上がりませんでしたが、昨日までの自己ベストタイムを更新しつつ、コースサイドからマシンの動きを見る限りレースでは絶対に大丈夫だと信じていました。
そして23番手スタートとなった予選1ヒート目では、マシンもドライバーにも勢いが有り勝負ポイントを見極めながら着実にポジションを上げ11番手へ。
僕の『レースの組み立てが上手いドライバー』という期待に完璧に応えてくれました。
予選2ヒート目は1ヒート目のベストタイム順からのスタートだった為に7番手スタート。
Haoxiも『なぜ?!そのグリッド表の写真撮らせて!』と驚き喜ぶ表情が完全に前向きなメンタルに戻っていました。
予選2ヒート目でもクリーンなバトルをし8番手でフィニッシュ。
神戸も瑞浪も混戦となるポジションでのレースでしたが、リア周りは後方からの接触された跡があるも、フロントやサイドカウルへのタイヤ接触跡は一切無し。
その中でポジションを上げてくるのは本当に『すごい』の一言です。
迎えた決勝ヒート、路面コンディション、スタートポジションの考慮、レース予想し若干のセット変更を施して送り出す事にしました。
レース前、緊張感が漂うHaoxiの姿を見てスムーズに言葉を掛けれない自分にモヤモヤ。
英語を本当に勉強しておけば良かったと後悔です。
スタートは今回初のアウト側。特に大きな混乱に巻き込まれる事もなくしっかりと決めてくれたのですが、6周目にシングルポジション争いをしていたところで後方からサイドカウルに乗り上げ通過される形でラジエター周りを破損しストップしてしまいました。
周りからは『なぜ抗議しなかったの?』と聞かれましたが、オフィシャルのジャッジとしてはレーシングアクシデントと処理されていたのでジャッジに関して特に異論はありません。
何よりもチェッカーを受けさせてあげれなかった事、また翌日のレースも腕を接触の際に痛めてしまった為にキャンセルする事になり、Haoxiと僕のRMC瑞浪は1戦を残し土曜日で終了となってしまった事がドライバーの速さを魅せれていただけに本当に残念でした。
日曜日の午後、Haoxiは『今回のレース結果に満足している』と言ってくれていたそうです。
僕自身はそのコメントを直接聞く事が出来なかったのですが、Luの奥さんがHaoxi本人から聞いたそうです。
本心は日曜日のレースも出場したかったはずです。
今回のレースウィークは、トラック外での邪魔な問題や出来事が多かったのですが、トラック内では僕もHaoxiも同じ方向を見て一緒にハードワーク出来ていたと思います。
実際には栄光の松堂さん、東野さん、ケビン、鈴木さん、徳田さん、カレラ君、ヒーローズ後藤さん、イントレピッドの鳥巣さん、栄光や瑞浪のスタッフさん、手伝いに来てくれた元哉、今回の縁を作ってくれ木曜日と金曜日、通訳に徹してくれたLu、お留守番をしながら相談に乗ってくれたゆり、と多くの方々からご指導ご支援も頂き救われた部分が多かったのも事実です。
皆さんのおかげですごく充実した時間を過ごす事が出来ました。
結果としては残らず不完全燃焼もあるのですが、今思い出しても『本当に楽しい時間だった』と言えます。
仕事ながらそのような時間を過ごさせてもらえた事に感謝しかありません。
僕の年齢から見て1/3の歳のドライバーさんにこんなにも貴重で良い勉強をさせられるとは。。。これもレーシングカートの素敵な部分ですね。
今回の経験を今週末の鈴鹿選手権から自チームに返していきます。
最後に。
最高のドライバーだったHaoxi、本当にありがとう。
すごく貴重な経験と素敵な思い出になるレースをさせてもらいました。
これから先、素晴らしいコーチと出会い、ドライバーとしても人としても大きく成長する事を心より願っています。
Haoxi can do it. Smile!
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