大切な音色 | 少しずつ

少しずつ

いつも後回しにしてた自分のこと
これからは大切にして生きよう
少しずつでいいから


車で

孫を保育園に迎えにいき


いつも通り


わが家へ帰ろうとしていると







孫っち「違うとこ!」
             「違うとこ行きたいっ!」


というわけで


どこへ行こうかな…

室内で30分くらい遊べるところ


んー    どうしようかな



と、向かった先は


ショッピングセンター








立体駐車場を上がっていくと


螺旋状になっていて



少し前に

白い車が同じように

その螺旋を上がっていた





孫が「わぁ~ 楽しいね」


というので



ばぁば ←わたし


運転しながら



「待て待てぇ~♪♪♪」













と、そこで



孫っちから







「ばぁば、あのね」



「やさしく  やさしくね」



「ばぁば、そぉ~っとやさしくね」











2歳児に さとされる


ばぁば54歳♡





「やさしく やさしくだね」


「○○ちゃん、教えてくれてありがとうね」



後部座席のベビーシートに座る孫に

御礼をいうと



なんだか

じんわりと涙が滲み


全身があたたかくなりました





孫の成長なのか


持って生まれてきたものなのか



はたまた

まだ2歳の孫が


保育園の園庭で

年中さん  年長さんの
お兄さん お姉さんから

やさしく やさしくしてもらって

安心して遊んでいるのかもしれない





保育園へ通いはじめた時は


粉ミルクと哺乳瓶を持って行ってた






早くから孫が保育園へ行くことに

ばぁばである わたしは

抵抗があったんです





恥ずかしながら


はじめは

子どもをあずけて働くことを選んだ

嫁っちへと

反発していたのです



さらには

息子に対しても

同じように

「孫がかわいそうだ」と

訴えたり…





この時点で

孫は「かわいそうな子」と

決めつけていた


なんとも 未熟な ばぁばだったのです





そんな時


孫が保育園の園庭で転んで


顔面に大きな擦り傷をしたのです




あの日も

いつも通り 保育園へ孫を迎えに行き

仕事から帰宅する嫁っちのもとへと

送り届けて…




あの時

泣きながら

娘の傷をそっと覆うように

手をあてた ママ(お嫁さん)を見て



はじめての結婚、妊娠、出産

そして、子育て

働くことを選び

わたしたち舅や姑を頼ってくれたこと



そうやって

彼女は

たくさんの選択をしながら

一生懸命 子育てしているのだと

気づいたのでした






そこで

別の視点を持って

生後数ヶ月から
孫が保育園へ行くことへの抵抗が

どこから来ているものなのかを

自分に何度も何度も聞いてきました




そこには



わたしは かわいそうな子

という傷があったのです




ずっと ずっと

感じていた その思い込みを


取り除くのではなく



包み込むようにして

癒していきました




表面的な傷は

いろいろなサポートを受けて

癒すことはできるけれど


わたしの傷の根っこは

わたししか癒してあげられない



それが大切な傷だからこそ…








ずっと ずっと

いつまでも手放すことなく

苦しさをも超えて

大切にしてきたものだったのです








やがて

息子夫婦が決めた

子育てを


サポートすることに

こころが落ち着いていきました






この 抵抗からの 落ち着きまでに


かなり月日が必要でしたが






昨日

2歳の孫が教えてくれた


「やさしく やさしくね」









まだ舌足らずな

天使のようなあどけない彼女が



わたしの心に光を灯してくれた

大切な音色でした











ありがとうございます


よん♡