矛盾 | 少しずつ

少しずつ

いつも後回しにしてた自分のこと
これからは大切にして生きよう
少しずつでいいから


じぶんの中の矛盾に


気づいている






矛盾だらけだなぁ…








次へと進むとき






まさに



この矛盾が強く出る








「またやってる…」


そんなふうに冷たくあしらうわたしがいる






「そかそか」



まるごと肯定して

やさしく寄り添うわたしがいる











昨日


ボーッとしながら


夕方から作りはじめたごはん






じゃがいもを茹でて


ポテトサラダをつくろうとしてたけど





気づいたら



茹でて つぶしたじゃがいもは






コロッケになっていた








衣をつけて 揚げる工程



無意識に?


いや、ボーッとしたまましてたっぽい













薄めの輪切りにしたキュウリに

塩をふって


置いてあったのを見て





ポテトサラダを

つくろうとしてたことに


気づいた









ほかのメニューも


出来上がって


家族で食卓を囲んだ








家族が揃って食事をすること



台所で

拵えたものを


食べてくれることに


ありがとうの気持ちがあふれる






食事が進む中




「昔はさぁ、わたし、ごはんつくるの」


「面倒くさいって思ってたんだよね」


「面倒くさいまでいかなくても」


「作んなきゃ!みたいな」






「あの頃は、忙しかったから」

「仕事から帰って」

「学童に子どもたちを迎えに行って」

「子どもたち連れてスーパーで買い物して」

「よし、今日のメニューはこれだ!」

「って、買い物までは、やる気マンマンだけど」

「家に帰った途端」

「あー、面倒くさーー     でも、作んなきゃ」

「って、とりあえず頑張ってつくってたなぁ」




「介護と子育てが同時進行だったのもあるか」




「こうやって」

「食事を準備するとか」



「本当は好きなんだなぁって」


「気づいたよ」





「それに気づけたのは」


「この30年」


「つくったものが何であっても」

「食べてくれてた家族がいたおかげやね」





そう言葉にしたあと



なんか熱いものが込み上げた






「それはママがコツコツ続けたからだよ」





食卓に「ありがとう」が飛び交い


幾重にも交差する









いまの生活がしあわせで







ここから


次へと進みたいなんて思わなくていいのに








わたしの意志とはうらはらに








次へと進むことを


手助けしてくれている存在を感じて





駄々をこねる わたし












虹色の観音さまが




「よんちゃん、次はこちらへ…」









虹色の観音さまの掌に乗っている



感覚が








いまのわたしには







涙でしかない














何度も何度も経験してきた



この感覚の実現性は


避けては通れないことも


知っている








苦しかった頃



虹色の観音さまが現れると





半べそかきながら


大きな掌に乗るわたしがいて






そのたびに


たくさんの気づきがあって


物事がひっくり返っていくのを


感じてきた











いまは あの頃と違うのよ







苦しくないのよ




家族の
ささやかな しあわせを感じられる

そんな日々なのよ







どこへ向かおうとしてるの??



そんな自分への問いかけに


答えはないまま

涙があふれる











一方で







なんだよ なんだよ!


教えてくれたっていいじゃん!



先に教えてよ!







泣きながら

虹色の観音さまに駄々をこねる


子どものままのわたしがいる









行ってみないと






先のことは


誰にもわからない











ありがとうございます


よん♡