2つ前の「ただの読書メモ」と全く同じ。・・と書いて全コピーしようとしたら消してしまった。アメブロはこういう不具合が多いらしいが、自分に一番腹が立っている。

 

以下記憶に頼って再構成したメモ。

 

今読んだのはシェイクスピア(大場健治訳)『オセロー』。本当にメモだけ残す。

 

読んで疑問に思ったのが、このオセローという題はボードゲームのオセロと関係があるのかということ。ネットで調べたらやっぱり関係あるらしい。ネットで調べると『「オセロ」のストーリーは、黒人の将軍・オセロと、白人の妻・デスデモーナを中心に、敵と味方がめまぐるしく入れ替わり、寝返る内容です。このストーリーを、黒と白が入れ替わるゲームになぞらえて命名されました。』とあるが、それほどめまぐるしく登場人物が入れ替わっているかは謎である、

 

この作品は英語原文で著作権も切れているので、英語でネット上で読める。ということで訳文と比較してみるとこんな感じだった。

原文

Tush, never tell me, I take it much unkindly
That thou, Iago, who hast had my purse,
As if the strings were thine, shouldst know of this.

 

訳文

そんなバカな、ほんとにひどいと思うよ、イアーゴ、

君には財布をまるごと預けてきたんだぜ、

知ってたら知ってたでどうして言わなかったんだい。

 

まあ意味は分かる気がしないでもないが基本意味不明。読める必要もなし。意味不明なんだけど、意味不明を通りこして何か英語のできない日本人が苦し紛れにやった英作文のようである。覚えているのは、「私は車を買わなかった」を”I buy no car.”としたものである。いかがだろうか。間違っているどころではなく中英語の響きを感じないだろうか。

 

でも繰り返しになるが、原語で読む必要なんてほとんどない。あと意味があるとすれば、この物語は地理としてイタリア辺りを想定しているので、”Certe”(そうだ/然り)という表現を使っていて、ああローマ帝国っぽいなと思うことだけである。

 

最後にはオセローは破滅に追いやられるが、彼をどう捉えるのか。バカな男と真っ先に思いつくだろうし、暴力を振るった後で悔恨に囚われるなんてDVの典型ではないかと思う。これが今日の解釈の主流であろうか。

 

個人的にはエミリアのキャラクターに注目したい。男性に囲まれていた中であれが精一杯の女性のデズデモ―ナを手助けするものとしての窮余の応接であった、という解釈もとれるであろう。