受話器を置いても、モニタの緑だけが消えなかった夜

 

最後の問い合わせ対応が終わって、受話器を戻しました。

 

それでも、モニタに残ったキュー画面の緑だけが、目の奥に残っていました。

 

「お電話ありがとうございます」

「確認いたします」

「恐れ入りますが、少々お待ちください」

 

一日中、台本どおりに声を出して、言葉の順番を間違えないように話す。

通話が終われば、QAモニタリングの点数を確認する。

 

少し間が空けば減点。

声の明るさが足りなくても減点。

説明が長くなっても、また減点。

 

私が丁寧に聞いたことより、最後に残るのはスコアと通話時間だけでした。

 

その感覚が、少しずつしんどくなっていました。

 

副業を調べても、

「顔出し」「毎日投稿」「明るく発信しましょう」ばかり。

 

また、明るい声を作るのか。

また、誰かに見られる私を演じるのか。

 

そう思うと、スマホを閉じてしまいました。

 

あなたが弱いわけじゃないと思います。

話す力がないわけでも、努力が足りないわけでもない。

 

ただ、今の疲れ方に合わない副業の形を、選ぼうとしていただけかもしれません。

 

もう一つ台本を増やす前に、まず見直すべきことがあります。

台本どおりの声で、
自分を削り続ける前に。
その副業が本当に続く形なのか、
一度だけ確認してみてください。

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