いつも読んでいただいて感謝します。
先代犬のナナの事は
何度か書いていますが
飼育放棄された子です。
我が家に電話のあった時
『 引き取って貰えないなら
保健所へ連れていくしかない。』
と飼い主は言ったのです。
この言葉は
私という人間を
まるで【⠀試している 】かのようで
保健所へ連れて行かれたら
殺処分になるかもしれない。
さあ、あなたはどうしますか。
そう言われている気がしたのです。
ちょうど一年前
同じように
『 保健所へ連れていく 』
と言われたトミーという犬に
出会いました。
去年の一月の事なのに
ついこの間のようで
あの時は必死で里親さんを探し
何とかギリギリで
【⠀間に合った 】のです。
皆さんの応援が後押しになりました。
言う人は簡単に
保健所へ…と言うけれど
言われた私は
聞いてしまった私は
仕方ないね…
私にはどうすることも出来ないから…
そんなふうにはいかないのです。
アインのように
保健所から出てこられる子もいれば
一方通行で戻ることの無い
道を行く子もいるのです。
犬は人間の言葉を理解している。
よく聞く言葉です。
散歩に行くよ!
その言葉でパッと立ち上がる子。
おやつにしよう!
その言葉で目の輝く子。
私が 車のキーを持って
『 お出かけするよ!』と言うと
ナナは
必ずついてきました。
そういう犬たちの傍で
『 保健所へ連れていく 』と
言う言葉は
どんなふうに聞こえるのでしょう。
自分の身に
なにか良くないことが起きて
『 僕はもう要らないんだ 』と
分かるような気がします。
たかが犬(たかが猫)
そう思っている人は
本当に多いのです。
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自動給餌器から
フードを食べ
誰かに構ってもらうことも無く
『 もう飼っていけない 』から
『 明日にでも保健所へ連れて行く 』
そう言われた2歳のトイプードル。
我が家の先代犬ナナと
同じ名前です。
名前をつけた時は
可愛かったのでしょうか。
たった二歳で
飼育放棄された子。
話を聞いて
引き取ってくれた人がいたから
命は繋がったけれど
排泄物を撒き散らす
目を剥いて唸る
保健所で譲渡不適格とされたなら
【⠀不用犬 】と書かれた
ケージに入れられたかもしれません。
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お正月に
イエローラブのトミーの
写真が届きました。
こんなにつぶらな瞳と
安心しきって眠る姿と…。
あの冷たいガレージに置かれた
檻の中から
出してあげられて良かった。
保健所への道を
歩く事がなくて良かった。
『 もう要らない 』と
トミーのいるところで
繰り返し言った、元の飼い主。
『 二月になったら保健所に連れていく 』
その言葉は
きっとトミーの心に
大きな暗闇の
影を落としたと思います。
人のそばで育った犬や猫たちは
自分が今は愛されているのか
『 要らない 』と思われているのか
分かっています。
ちゃんと あなたの言葉を聞いていますよ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
多頭飼育崩壊の現場の様子です。
この子たちを幸せに…。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
凍りつくような気温です。
阪神・淡路大震災から
29年が過ぎました。
石川県(ならびに被災された県の方たち)に
【⠀ともに 】の言葉を添えて。